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【ゲーム関連本】0から1を創造する力【シブサワ・コウ】

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コーエー創始者が記した軌跡

歴史ゲームメーカーとしてのイメージが強いコーエーテクモ。テクモと合併する前は『光栄』としてPCゲームや家庭用ゲーム機で存在感を放っていました。

 

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そんなコーエーを創り上げたシブサワ・コウ(襟川陽一)氏が記した著書を今日はご紹介します。

 

自分は『信長の野望』『三國志』『蒼き狼と白き牝鹿』の歴史三部作、特に初期のゲームをよくプレイしていました。

印象的だったのは、ファミコン版のカセットが普通のカセットの倍ぐらいあったことでした。価格も当時4900円ぐらいが相場だったところ、9800円の倍額だったのも相当なインパクトがありました。(関連記事:ファミコン『信長の野望 全国版』。値段、カセットの大きさ、出来、全てが規格外!

 

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本書ではどうして歴史ゲームを作ろうと思ったのか? その原点が事細かに書かれています。そもそも本の出だしからに

 

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私には野望があります。
それは「世界一になる」という野望
です。

うーむさすが信長の野望、というタイトルをゲームに付けた人だなぁ、と思います。

内容は半自伝、といった形で進んでいきます。どういった人生を歩み、ゲーム開発の道に進んだのか。個人的にファミコン版のコーエーソフトの高い価格。あれがどうやって決まったのか? 子供心に謎だった部分が赤裸々に明かされていたのがツボでした。

 

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ただ戦いをするだけではなく、内政の要素が入っていたからこそ口コミで面白さが広がりヒットとなった『信長の野望』。なぜそういった要素を入れようと考えたのか? そのあたりも納得の行く理由が本書で語られています。

 

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女性向け恋愛ゲームの元祖『アンジェリーク』。こういった当時の常識では考えられなかったようなゲームを生み出しているのもコーエーの特徴の1つ。

個人的には初代『真・三國無双』はものすごいインパクトがありましたね。今でこそ無双系ゲームは一般的ですが、当時あの爽快感は凄まじかったです。あれをPS2が発売してちょっと経ったぐらいで発売するのは前々から準備をしていないと生み出せないでしょう。

 

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コーエーというゲーム会社の成り立ちやシブサワ・コウ氏自身について詳しく知りたい人にとって、この1冊はとてもオススメできます。筆致は丁寧で淡々と書かれているので客観的に内容を追えるのも良いです!

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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