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『スプラトゥーン イカすアートブック』。膨大な資料を味わい尽くせる究極の1冊【ゲーム関連本レビュー その23】

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厚さ2.3cm。ガチの設定資料&イラスト満載!

先日届いていたこの1冊はすごいです!

 

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スプラトゥーン イカすアートブック

エンターブレイン(ファミ通)が発行した、スプラトゥーンの設定資料&イラスト集です。

 

まず驚くのがその厚さ!

測ってみたら、2.3cm。脅威の厚さです。

 

20151012-Splatoon Ikasu Artbook015

ペットボトルと比較。どのくらい厚いのがわかってもらえるでしょう。これだけ厚く、誌面の大きさもある設定資料集は久しぶりです。

ページ数は圧巻の320ページ。そりゃこんなに厚くなるわけですよ…。お値段は税込み2,592円となかなかの金額。

厚さはわかった。じゃあ、肝心の中身はどうなのか…!

 

超ワクワクする充実の中身

本書を一言で表すなら『超ワクワクする資料集』です。

 

本書には、スプラトゥーンで使われた3Dアートワーク、イラスト、設定などがぎっしり詰まっています。その密度っていったらもう、脱帽を通り越して頭の毛まで脱いでもいいんじゃないかって思いたくなるぐらいのレベルです。

 

こちらは2Dアートワーク、イカの生態デザイン。

躍動感に富むイカの動きがよくわかります。左下の生々しい成長記録も興味深いです。ゲーム内では陽の目をみないところにもかかわらず、しっかり設定されているんですね。

 

他にも数々のアートを収録。色使いとか本当に多彩で目を楽しませてくれます。ボーイにメガネっていいですよねー(*´∀`)

 

シオカラーズの2人、アオリとホタル。なんかフェスのイラストだけみるとアオリちゃんがアホの子っぽく見えます。いや、大好きですよ(*´∀`)

 

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ブキやサブウェポンの設定もしっかりと。ラフ絵も見られます。サブギア3つを揃えてくれないダウニーのイラストもしっかりと載っています。また次のフェスでサザエ稼がないと…!

 

 

各ステージのイメージや建築物などのイラストも載っています。なかでもすごいなーと思ったのが…

 

モズク農園で栽培されているフルーツや野菜のデザイン! ゲーム内に一切出てこないのにこれだけ設定されてるという力の入れっぷり。『神は細部に宿る』という言葉がありますが、まさにその通りですね。

 

 

デザインの本領を見た感じ

世間を賑わせたオリンピック五輪ロゴ問題。デザインはパクっていないと渦中の方は釈明していました。ただ、世間的な感情としては納得している人はかなり少ないようです。おしょ~もちょっと納得しかねる会見でした。

 

あれと比較して本書を見ると、そもそもデザインへの本気度合いが違うんじゃないか? と感じるのです。

 

上画像は、一人用モードに登場するドアのデザインラフです。ゲーム中ではそれほど意識することが無かったのですが、あれ1つとってもこれだけいろいろなパターンを考えているわけです。

 

こちらは試し打ちでお世話になる射的の的。今のイカ型の他に、イソギンチャク型とかわかめ型とかあったんですね。右上の試し打ちのイラストなどは世界観を保管してくれます。

これらのラフは鉛筆書きで書かれており、デザインが生み出されていく過程がよくわかります。他にはブランドロゴなどのラフも掲載しており、スプラトゥーンの世界を形作るちょっとしたものまでしっかり魂を込めて作られているのが本当によくわかります。

 

オリンピックロゴの某氏もこのような泥臭い部分を会見で出せば、世間の反応はもっと違ったのではないかと。

 

20151012-Splatoon Ikasu Artbook002

スプラトゥーンの世界が生き生きと輝いているのは、細かいところにもしっかり心血を注いで創りあげられたからこそなのだろうと本書を読んで強く感じました。

もしかしたらどこかの宇宙で、こんな生物がナワバリバトルをしているのかもしれない、とさえ感じられる説得力を持ってます。

読んでいると心が沸き立ち、超ワクワクしてくるこのアートブック。あのインクに満ちた世界に魅力を感じ、今でも夜な夜なバトルに勤しんでいる人にとって本書はマストバイ、必携の1冊ですね(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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