プロゲーマーはどういう人なのか?
先日、発売になった『突撃!となりのプロゲーマー』(くつきかずや著)。さっそく読み終わりました!
表紙。帯にはマッドキャッツ社とプロ契約を果たしているプロゲーマー、ウメハラ、マゴ、ときどの推薦文が掲載。ウメハラの文章がらしさが出ています(*´∀`)
裏表紙は同じくプロゲーマーである板橋ザンギエフ、ふーど、sakoに加え、ふーどと一緒に勝ちたがりTVという番組を配信している強豪プレイヤー、かずのこ、ボンちゃんの姿も。
本書で良いな!と強く思ったのは2つ。
①プロゲーマーという職業がわかりやすく伝えられている
まず、プロゲーマーというのがどういった存在なのか?
そのあたりをまったく知らない人でも、本書を読めばプロゲーマーがどういう職業なのか?他の人にザッと説明できるぐらいになるでしょう。
プロ、というとその道一筋でお金を稼いでいるようなイメージが一般的です。しかしプロゲーマーはまだ始まったばかりで、それ1本で食っていける収入はまだまだ難しいことなどが語られています。
また、ゲームの練習量がものすごいのはもちろん、肉体的、精神的にも鍛えているところは、他のスポーツ選手と変わらないレベルです。このあたり、知らない人にとってはかなり意外なのではないでしょうか。
▲HORI(古くからアーケードスティックなどを作っている日本の会社)とスポンサー契約を結んでいるsakoさん。嫁のあききさんを含め、契約を結ぶあたりの経緯も知ることができます。
著者のくつきかずやさん自身がプロゲーマーの存在を新聞で知り、そこから取材を重ねていく過程も描かれています。実際の体験談をふんだんに取り入れているのがすごく良いですね(*´∀`)
②著者の取材にかける行動力がすごい
格闘ゲーム自体は昔スト2を遊んでいた、著者のくつきかずやさん。この人の取材にかける行動力が素晴らしい!
格闘ゲームの大会は日本以外の各国で行われています。プロゲーマーは海外の大会へもひんぱんに出向き、結果を残すべく戦っています。
くつきさんのすごいところは自ら海外へ出向き、取材を行っているところです。
シンガポールや…
EVO(格闘ゲームの大きな大会)が開催されるアメリカへ自腹で行くなどその取材にかける意気込みはスゴイです。
海外で取材がしたいために、英会話教室に通う行動力の高さ! きちんんと1年半も通っているあたり本気です。
これだけのモチベーションがある人が実際に取材してきたこともあり、マンガ内で描かれている人物の言葉や表情、大会の環境など、大会動画だけを見ていた自分が知らなかったことがたくさん盛り込まれています。
やっぱり情熱、愛のある人が表現したり発信するとその熱が伝わります。良い仕事してますねくつきさん(*´∀`)
ゲームに対する熱い想いが感じられる良著
ウメハラ氏、ときど氏の著書は買って読んだこともあり、お二方のゲームに対する想い、情熱は知っていました。
ただ、本書ではその他のゲーマーたちの想いも随所に描かれています。そこで感じたのは、本当にみんなゲームが好きで、その素晴らしさをもっと伝えたい、広めたいと思っている、ということでした。
▲Razarと契約しているプロゲーマー、板橋ザンギエフ氏の言葉。本当にゲームへ対する愛があふれています。いいなぁ!
プロゲーマーがどういったものか本書を読めばわかる、ということはもちろん、こういった強い想いを持った人たちが日本のプロゲーマーとして道を切り開き、広げていくんだろうなと確信できた1冊です。
ゲームの動画を見て楽しむ、という分野もまだまだこれから伸びていくでしょう。読みやすい漫画という形で本書が発刊されたのは、プロゲーマーを取り巻く環境と、動画を見て楽しむ人たち、どちらにとっても意義がありますね。
▲本書が面白かった人は、ウメハラ氏、ときど氏の著書も読んでみるのを強くオススメします。どちらもいろいろな気づきがあり、仕事や私生活に応用できますよ。
次は他のプロゲーマーや強豪ゲーマー、また実況や大会運営を支える裏方の人たちにもスポットを当てた第二巻を熱望します。絶対買いますので(*´∀`)
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