先日発売されたファミコン本
昨今、いろいろなファミコン本が発売される中、また新たなファミコン本が発売されました。
ファミコンクエスト
[著:冨島宏樹 発行:三才ブックス]
ファミコン世代としてはついつい買ってしまうこの類に本。帯にはニコニコ動画から有名になった作曲家、ヒャダインさんのオススメコメントが掲載。このあたりは今どきという感じがしますね。
さて、数々のファミコン本が発売されている現在。それらと差別化を図るべく、本書の切り口は一風かわったものとなっています。
年代別に振り返る
本書では1983年~1994年までを区切り、それぞれで解説、ソフトやライバルハードなどを取り上げています。
他のファミコン本ではあいうえお順のソフト入り口だったり、ジャンル別だったりするわけですが、この切り口はなかなか良いなー感じます。
年代別でまとまっていることで、自分のファミコンゲームの歴史を振り返りながら見ることができます。
ファミコンが発売した1983年のソフト解説。30代後半~40代の人にとってはどれもリアルタイムで遊んだゲームばかりで懐かしい気分に浸れます。
有名ソフトジャンル別のまとめも
年代別まとめの他には、アクション、シューティング、パズルなど代表作を5本ずつまとめた特集ベージも存在。
この5本セレクトがけっこう絶妙なセンスで、有名どころが押さえてある一方、微妙にマイナーというか、通好みのソフトがところどころで取り上げられているのは良かったです。
▲アクションゲームの5本。この中だとデビルワールドは異色な感じ。ちなみにおしょ~が初めて買ったファミコンソフトであり、2人同時プレイの殺し合いが激アツだった1本です。
あと5本とは別に、『ジャンクな1本』というコラムも存在。癖の強いゲームやバランス調整が残念だったゲームなど、惜しかったゲームを取り上げています。ただディスるだけでなく、ここがこうだったら…という風な書き方で取り上げてあるのも好印象です。
ボリューム不足が惜しまれる
年代別にファミコンを振り返る切り口がメインの本書。ただ、それぞれのページの量が少ないのは惜しいですね。
後半ページでは上写真のような大きな空白部分が見受けられました。画面写真をもうちょっと縮小すれば、文章スペースが空いたはずなので、このあたりはもっとこだわって欲しかった部分です。
各ゲームについての文章量も少なめなのでもっと読みたい、物足りないという印象を抱く人もいるでしょう。このあたりは次の著書で修正して欲しい部分です。
広く浅く楽しみたい人に合っている1冊
ボリューム不足であるものの、年代別、ジャンル別、キーワード別といろいろな切り口でまとめてあるのはとても良いですね。
▲ファミコンのマイクを使ったゲーム特集。ゼルダの伝説では高耐久度モンスターのポルスボイスを楽に倒せるため、必須テクニックでした。
今でも存在している大手メーカーをあえて省き、無くなったメーカーやファミコンを離れたメーカーの『その後』を記したページも良い特集ページだと感じます。ていうかカルチャーブレーンってまだ生き残ってるんですね…飛龍の拳にはお世話になりました。
ディープな内容ではないためサラッと読めるのは長所でもあり、短所でもあります。こういったファミコン本を買ったことがなかったり、ファミコン時代を懐かしみたい、という人にかなり合っている1冊ですね(*´∀`)
最新記事 by おしょ~ (全て見る)
- キャラバンストーリーズ サントラ発売決定&予約開始!【ベイシスケイプ】 - 2018/04/27
- 北斗が如く、初日消化率50%超え!【売上ランキング】 - 2018/03/09
- 発売日でしたが落ち着いた1日に。【売上ランキング】 - 2018/03/02