カセットが大きいから高くてもOK
そんな認識でいた時代がありました…!
今は無双シリーズでおなじみのゲームメーカー『コーエー』(現コーエーテクモゲームス)。以前の会社名が『光栄』だったことを知る人は、平成生まれの人だとあまりいないかもしれません。そのころはパソコンゲーム市場で、歴史シミュレーションゲームの雄としてその名をはせていました。
そしておしょ~が兄と何年もプレイしたのがファミコンの『信長の野望 全国版』です。コーエーのファミコン初作品ですね。
▲初代のパッケージ。この鎧の顔が何も無い感じが印象的でした。
この全国版、当時のファミコンカセットの大きさのなんと倍ぐらいという規格外のサイズでした。
値段も規格外
当時は5000円前後だったファミコンカセットの価格に対し
9800円
というこれまた恐ろしい値段をつけていたんですね。
フツーなら高すぎて売れないと思うのが普通ですが、これ、かなり売れていたんです。事実、おしょ~も兄といっしょに買いました。
この規格外の価格で売れた理由はひとえにゲームのクオリティの
高さ。
もともとパソコンで出ていた『信長の野望』シリーズ。しかし当時はシミュレーションゲームというのがまだまだ認知されていませんでした。特にファミコンは子供の遊ぶもの、という認識が一般的だった中、戦国の世界を巧みに再現し戦争、謀略、国づくりとさまざまな行動ができる本作は、面白さとして比類なきものを持っていました。
1人プレイだけでなく、複数人でのプレイにも対応しており、日本全国の戦国大名を選ぶことができたんです。織田信長、武田信玄、上杉謙信など有名な大名はもちろん北畠とか姉小路、宇都宮などのマイナーどころまで選ぶことができる自由度。
↑畠山の国画面。弱い大名は本当にう弱くて、ターンが回ってくるまでに攻めこまれて死ぬことも…。
他国に攻め込まれないように兵力増強しつつ開梱して石高を上げたり、治水工事をして洪水のときの被害を小さくするようにしたりするなど、内政部分もしっかり作りこまれていました。戦争だけでない国づくりの面白さが光る作品です。
国によって難易度もかなり差があり、場合によっては自分のターンがまわってくる前に隣国に攻めこまれてやられてしまうことがある鬼畜仕様。それだけにやりがいがあり慣れて上手になったプレイヤーはいかに弱い大名で日本全国を統一するか?なんて遊び方で楽しんでいました( ´∀`)
本作で日本全国の大名の名前を覚えた人、かなり多いと思います。中学時代とかに日本史を勉強するとき、戦国時代になると妙にテンション上がっちゃったりしました。
↑戦争シーン。明暗を分けるのは兵力。そして訓練度と武装度がかなり影響しました。
高い価格に見合った面白さ
本作は今でも値段も高かったですが『光栄のゲームだから』と子供心に納得するだけのクオリティがありました。今では限定版とかを除き世間の相場の倍、というゲームは存在しませんよね。でも価格に見合った価値があればそれがユーザーに受け入れられることを本作は示していると思います(・ω・)
光栄の歴史シミュレーションは他に
『ジンギスカン 蒼き狼と白き牝鹿』
『水滸伝 天命の誓い』
『三國志』
が存在し、そのどれもが高い面白さを誇っていました。
現代でもDLC価格がいろいろ話題になったりしますが、この信長の野望から考えるに、『ユーザーが納得してお金を払えるものか?』に尽きると思います。本作はとても高いクオリティを誇っていたため、9800円という価格も受け入れられたのでしょう。
もう30年以上シリーズが続いているので、これからも作り続けていっって欲しいですね(*´∀`)
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