むかしむかし、あるところにファミリーコンピューターマガジンという雑誌がありました
ファミコン時代、インターネットは存在しませんでした。そのため、ゲーム情報はほとんど雑誌や攻略本で得ていました。この頃のゲーム雑誌や攻略本はなんと100万部以上も売れていたんです。
そんな化物雑誌が
『ファミリーコンピュータマガジン』
その名の通り、ファミコンのゲームに特化した雑誌でした。当時のおしょ~もよく買っており一種のバイブル的存在です。そんなファミマガ世代にとって、非常に懐かしい本を今日は紹介します。
『超実録裏話 ファミマガ』(徳間書店)
編集長が今だから明かす100万部雑誌の真実!と仰々しい大見出しが出ています。ファミコン世代にとってかなり懐かしい気持ちにさせられる1冊です。
ファミマガ内部の裏話がいろいろ掲載
当時、ファミマガ編集部にいた人でしかわからない裏話やメーカーさんとの関わりがメインの書籍です。
当時の紙面がふんだんに載っているので、愛読していたおしょ~みたいな人間にはめっちゃ楽しめる内容です。昔を懐かしみながら時間を忘れて読むことができます。
そして、なんといっても『ウル技』!
超ウルトラ技の略だったウル技。これはいわゆる裏ワザで、ファミマガ誌面で毎号紹介されていました。ネットの無い時代、裏ワザ、というのはとても魅力的であり、当時のファミコン少年たちはこのページをかかさずチェックしていたものです。
それでそのウル技ができたときは超感動!友達にも見せびらかしたりして盛り上がったものでした。中でも有名なものがこれ。
『ちびファイアマリオ』
ファミコンのスーパーマリオブラザーズの裏ワザです。小さいマリオのままファイアボールが撃てる、というもの。かなり一世を風靡した技じゃないかと思います。
このような技がたくさん載っているのでそりゃ毎号買いたくなるわけですね( ´∀`)
あとは若き日の宮本茂さんとかも載っていたりしました。若いです。小さいですが、当時のファミマガ誌面が掲載されているので、資料的にも見どころがありますね。
『ウソ技』の一覧が巻末に掲載
ウソ技とは、ウル技と同じように雑誌に載っていたものです。しかしこれ、実はまったくのウソ!これが毎号1つだけ載っていたのですが、どれがウソなのかはわからないんですね。
中でも一番有名だと思われるのがスクウェア(現スクウェア・エニックス)の『水晶の龍』というゲームのウソ技です(水晶の龍について詳しく知りたい方はこちら)
ヒロイン『シンシア』が手を伸ばしているシーンで『野球拳』ができるというもの。このウソ技のおかげで当時の市場から『水晶の龍』の在庫が消え、ディスクの書き換え回数が増加したそうです。
でも、著者の人が仕事で「昔、ファミマガを作ってて…」挨拶すると5割以上の確率で「ああ、野球拳の!」って反応が返ってくるそうです。
発売から25年以上経過しているのに覚えているあたり、このウソ技の破壊力がどれほどのものだったか、察してもらえると思います。
昭和50年前後生まれの、ファミコン少年だった人に読んで欲しい
おしょ~は昭和51年生まれ。
この時期に生まれていて、ファミコンを遊んでいた人ならまず間違いなく楽しめる内容です。ファミマガを愛読していたなら、さらにツボにハマるでしょう。
少年時代に感じていたワクワク感。それがこの一冊を読むことで蘇ります。価格も1200円と、お昼代2回分ぐらいでお手頃ですし。
ファミマガを読んでいたころからもう30年近く経ちました。30年って書くとなんかすごく昔のように思えます。特に若い人にとっては想像できない長さかもしれません。
ただ、ぶっちゃけゲームを遊ぶときのワクワク感って、そのころと本質的に何も変わっていないんですよね。立ち上げたときの高揚感や、面白いゲームと出会えたときのやった!という気持ちをいまだに感じられるのはホント幸せです。
30年経ってもそんな幸せが変わってないことを再確認できるので、昭和50年前後生まれのファミコン少年に読んで欲しい、素敵な1冊です(*´∀`)
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