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コンシューマゲーム

【ファミコンレビュー】謎の村雨城。最大の謎は説明書の暗号だった

更新日:

ディスクシステムオリジナルソフト第二弾

ゼルダの伝説から約2ヶ月後。

ファンタジー色が強かったゼルダから、いきなり和風全開テイストのゲームが発売されました。

謎の村雨城0

謎の村雨城(1986年 任天堂)

画面切り替え式のアクションゲームである本作。ゼルダの伝説、メトロイドという2本に挟まれた結果、任天堂ゲームではけっこうマイナーな位置付けとなっています。

 

謎の村雨城1

当時の広告。痛快アクション時代劇、と銘打たれているようにアクションのキレはかなりのもの。遠距離と近距離で自動的に切り替わる攻撃方法も素晴らしく、慣れてくるとザクザク敵を倒しながら進められました。

ただ、難易度はゼルダ以上!

その理由は『画面に留まれば留まるほど敵がたくさん出てきやすい』という仕様。最初に突入したときは敵がまったくいないんですが、時間が経つに連れて周りからドンドン敵が出現。

謎の村雨城2 謎の村雨城4

隠された洞窟など謎解きなどが難しかったゼルダに比べると、純粋にアクションとして難しい作りになってます。ただ、後述するノリノリのBGMもあり、小学生時代のおしょ~にとって白熱できる良作でした。

 

近藤浩治さんが手がけた、テンポ良く口ずさみやすい名曲の数々

作曲者はゼルダの伝説やスーパーマリオシリーズの曲を手がけた近藤浩治さん。日本のみならず海外にもファンが多い方ですね。

この謎の村雨城も近藤さんが作曲を担当。音楽の数はそれほど多くありませんが、道中曲のノリとキレの良さはまさに異常!

 

▲ゲームで一番良く耳にする道中のBGM。これ聴いてノリノリにならない人はいないんじゃないか?と思うぐらいテンションが上がります(*´∀`)

 

和風ゲームミュージックの中でも屈指の名曲と言えるでしょう。 ゼルダといいマリオといい、近藤さんの曲は時代を超えてゲーム音楽史に名を刻む名曲ばかりですね

単体のサントラは出ていませんが、食玩として発売されたCDだったり、ファミコンタイトルを集めたCD『ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナルサウンドトラックス VOL.1』に収録されています。

 

最大の謎は説明書の暗号

この暗号、自力で解けた人はどれくらいいるんでしょうか?

murasame

ラスボスの弱点を教えてくれる暗号が、説明書に載っていました。その内容は

 

【ひろば三 なぞ四の えど二八 み六ん な七のみ】

 

???

まったくわかりません。

実はこれ、モールス信号の知識が無いと解けないという鬼畜仕様。小学生がプレイすることを想定していたはずの任天堂としては珍しくユーザー層にあっていない暗号にしてあります。小学生で解けた人は一握りじゃないかな?

 

謎の村雨城3

これがラスボス『謎の生命体』。

ただ、ぶっちゃけ暗号をとかなくても普通に弱点わかっちゃうんですよね。多くの人が最初に攻撃するであろう場所なので、クリアには支障ありませんでした。

 

本作のあと、ディスクシステム黄金期へ

本作が発売したその後、メトロイド、悪魔城ドラキュラ、プロレス、パルテナの鏡などなど、多数の名作ゲームが発売されていきます。

これらのゲームに埋もれがちな本作ですが出来はさすが任天堂と言えるものです。現在、3DSバーチャルコンソールで配信(514円)されています。携帯機で遊ぶのにはかなり適しているのでどこか電車で遠くに出かけたりするときには1本DLして遊んでみると良いでしょう。

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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