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『超ファミコン』 。1本1本に深い愛が込められたファミコン本 。【ゲーム関連本レビュー その5】

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2013年発売のファミコン関連本

ファミコンは発売から30年を超えました。そのため、ファミコン関連本は最近よく発売されているんですよね。その中でもこの本は人気が高く、発売時はしばらく品切れが続いていました。

カバーやまえがきには『ゲームはいまだファミコンを超えてはいない!!』という挑戦的な見出しが踊っています。アツイです。

この本の良いところ

①紹介ゲーム数が多い

以前の記事で紹介した『OLD GAMERS HISTORY Vol.3』はいろいろな本体のソフトで100タイトルでしたが、本書はファミコンソフトだけで100タイトル!

見てくださいこの収録数。たまりません(*´∀`)

中はすべて白黒ページですがその分、文章部分が多くて読みやすいです。

オリンピックといえば思い出す、コナミのハイパーオリンピックや…

 

ディスクシステム最初のゲームにして不朽の名作、ゼルダの伝説もきっちり取り上げられています。

ページ数もタイトルごとに2~6ページとかなりのページ数を割いていてこの本のページ数はなんと352ページ! ちょっとした辞書並の厚さです。それだけに読みごたえは圧倒的。軽く数時間は楽しめます(*´∀`)

 

②マイナーゲームも取り上げている

有名どころを押さえつつ、通好みのゲームや、愛すべきクソゲーも取り上げているところが良いですね。

 

クリアすること自体ムリなのではと思うほど難易度が理不尽に高いアドベンチャー、『ミシシッピー殺人事件』

 

7機種で発売し、それぞれ関連したストーリーを展開した意欲作、『ディーヴァ』も載っています。浅倉大介氏が音楽を手がけていたことも一部で有名ですね。

そして愛すべきクソゲーとして最も有名なんじゃないかと思われる…

『スペランカー』も!

書いてある文章が固くないのもいいですね。自然体で語っているような文章で当時遊んでいた人ならうんうんと相槌を打つような描写が事細かに書かれています。1本1本に対する『愛』。これが感じられるのがGOOD!同じファミコン世代としてすごく共感できました(*´∀`)

③読み物企画が興味深い

本書にはインタビューなど読み物がいくつか載っています。当時を知っている自分も「へぇー!そうだったんだ!」と思わず口をついちゃうぐらい興味深い内容でした。

特に、『マイティボンジャック』『つっぱり大相撲』、そして『キャプテン翼』を創った男のインタビューはすごく良かったです。

まさか20才前後であれらの名作を作っているとは思いませんでした。製作期間も3ヶ月とかおそろしく短く、当時のファミコンの盛り上がりやパワー、進みの早さを感じるエピソードです。

今は開発規模も環境もまったく異なりますが飛び抜けたクリエイター、プログラマ1人でゲームの出来が変わる時代だったんですね。

そんな感じで、少年時代にファミコンを楽しんだ人にとって、ものすごく楽しめる1冊です。こういった本は時間が経つと絶版になってしまうことも多いので欲しいと思ったときに手に入れておくのがベストかも。

資料的にも記録的にも、そして面白さ的にも持っていて損はないので、少年時代、ファミコンと共に過ごしてきた人はマストバイな1冊だと思います(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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