サイバーコネクトツー社長の松山洋さんの初著書
つい先ほど読み終わりました!
熱狂する現場の作り方
サイバーコネクトツー流 ゲームクリエイター超十則
『ナルティメットストーム』や『.hack』シリーズで有名なゲーム制作会社、サイバーコネクトツー。その創業メンバーであり、現社長である松山洋さんの初著書です。
ゲーム製作の技術本などはありますが、現役のゲームクリエイター&会社代表がこうして本を書くのってなかなか無い印象があります。
『ゲームクリエイターになるには、全てを捧げる覚悟が必要』と語る松山さん。実際になっている人の言葉なので重みがありますね。
会社の成り立ちから現在に至るまでを当事者目線で記してある
サイバーコネクトツー(以下CC2)の成り立ちについては松山さんが積極的にインタビューなどで答えていることもあり、ある程度は知られていますが、本書ではその部分をより詳しく記してあります。
大学を卒業したあと、友人に誘われてCC2の前身である有限会社サイバーコネクトに入社したあとの話。「まだ給料のことは考えてない」という前社長。立ち上げたばかりとしても、なかなか想像を超える状態です。
全員が揃うまで開発は始められないという前社長。松山さんが絶叫したのもムリはありません。
ここからいかにして給料が出るようにし、ゲーム開発の契約をメーカーと結ぶことになるのか。かなり具体的に書いてあります。このあたりの話、おしょ~のように知らなかった人間にとってはとても興味深く読むことができます。
現在のサイバーコネクトツーに持ちかけられるゲーム化のお願いの逸話なども。このあたりは生の情報の上、実際に体験している人が書いているので信頼性も抜群です。1ゲームユーザーとして、ゲーム制作会社内部の人間でないとわからない部分を知ることができ、読んでいてとても楽しかったです(*´∀`)
松山氏の自伝やエピソードなどで半分を占める
表題の『熱狂する現場の作り方』という部分についても書かれていますが、割合で言うと半分ぐらいになってます。
半分は前述したように松山さんの成り立ちやエピソードで成り立っているので、表題で買うとちょっと肩透かしを食うかもしれません。どちらかというと会社の作り方&成長のさせ方、みたいな側面が強いです。
松山さんのやり方であり、熱狂していなかった現場を熱狂に導いた手法などが仕組み化されて載っているわけではありません。実際に現場で働いているディレクターなどが読んで、本書の内容を自分の現場に落とし込み、熱狂的な現場ができるかはわかりません。
反面、現役の開発会社の人間ならではの業界エピソードなどの部分は項目によってかなり詳しく語られているので、それを目当てで買うのもアリですね。
クソゲーの方程式。この次のページを読む前に、自分で予想してから読むことをオススメします。おしょ~は予想してから読んだところ当たりだったので、ゲームに昔から接している人ならけっこう想像できるような気がします。
ゲームクリエイター個人に興味がある人にオススメ
おしょ~のようにゲーム雑誌やネットニュースでゲームクリエイターのインタビューがあればガンガン見ちゃう人であれば、本書はかなり興味深く読めるはずです。
▲おしょ~の場合はやっぱりゲームでした。さすがに37年も遊び続けているぐらいなのでそうなりますよね…。
あとはゲームクリエイターを目指す学生さんにも刺さりそう。好きなことを仕事にするということの覚悟と、実際に好きなことを仕事にしている人の行動が記されているため大きく参考になることでしょう。
個人的にはクリエイターであり、社長として生きる松山さんの生の言葉が伝わってくる1冊として買ってよかったです(*´∀`)
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