故・伊丹十三監督の映画のゲーム化
今日はファミコン時代に燦然と輝くカプコンの名作『スウィートホーム』を取り上げてみたいと思います(・ω・)
あのバイオハザードの元になったとも言われる本作はもともと故・伊丹十三(いたみじゅうぞう)監督が制作を指揮した映画でした。
↑扉を開けたときのシーン。徐々に扉が開いていくときの音や
新たな部屋に行く緊張感などバイオハザードに通じる演出です。
若かりし日の古舘伊知郎さんや故・山城新伍さん、さては伊丹十三氏個人も出演しておりおしょ~もビデオを借りてみたことがあります。しかし権利関係のゴタゴタでDVD化やばーちゃんコンソールでの配信は夢のまた夢となってしまいました…。
■一度死んだ仲間は二度と生き返らない
それはそれとしてゲームとしてはファミコンながら臨場感のある音楽と、アイテムをやりくりしながら謎を解いて進んで行く面白さそして回復アイテムの数が限られており、一度死んだ仲間は
絶対に生き返らないというシビアなゲーム性で人気を博しました。
↑メニューの一番下に『ぎぶあっぷ』という項目がありますがこれは進行がムリ、どうやっても進めなくなったときにゲームを最初からやり直すコマンドです。選ぶとデータが初期化されるので、覚悟を決めて選ぶ必要がありました。
アイテムは1人2つしか持てない上にそれぞれの独自アイテムが存在。そのため、5人を上手く使い分けて進んで行かないと進むのに大変苦労します。
ジャンルとしてはRPGですが全てが館の中で進行したり、謎解きが数多く存在する他、最大3人までしか同時行動できない点など異色のシステムが数多くありましたね。
↑状況ごとにいろいろなアイテムを使って進んで行くのはバイオハザードの原型と言えるシステムかもしれません。
当時中学生だったおしょ~は友達から借りて遊んだんですが鬼のようにハマリました。で、今回画像を撮るために約22年ぶりに遊でみたところ…面白さはまったく色あせてないです。いやー面白い。
回復アイテムが限られていることで序盤から緊張感はMAX。
↑体力が0になると、仲間は死亡。生き返ることはありません。RPGとしては異色中の異色です。
マップのギミックも多彩で飽きないし間宮邸から脱出するという目的の中じょじょに明かされていく隠された謎。しかも仲間の生存人数に応じたマルチエンディングというおまけつき。すべてにおいて完成度が高いです。
■映画のシナリオをしっかり守りつつ、マルチエンディングも採用。開発陣の素晴らしい手腕
シナリオ展開も秀逸でただ単に完全懲悪ではなく母の愛や情、憎しみといった要素が入っていました。ファンタジー全盛だったRPGの中で、現代ホラー映画、という元ネタでここまでの物語を作り上げた手腕は見事!
ラストの間宮夫人との戦いはセリフの秀逸さとすばらしい音楽で
鳥肌がたちっぱなしでした。
↑相手に大ダメージを与える『心の力』を使うときの左右に動くグラフを止めるのも戦闘に変化をつけている良いギミックでした。
↑屋敷の各所にあるフレスコ画。隠されたメッセ-ジを読むためのそうじき→カメラ、という流れを思い出す人も多いはず。
先に書いたように権利関係でリメイクなどは絶望的ですが、カセットの利点として今でもソフトと本体さえあれば遊べます。レトロゲームに抵抗がなければぜひ遊んで欲しい作品です。
20年以上ぶりに遊んで時間を忘れるとは思わなかったですホント。そしてバッテリーバックアップの電池がいまだに生きているという…。いいゲームは電池まで驚異的なんでしょうかね(*´∀`)
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