おしょ〜の激コアゲームライフ

ゲーム屋に勤めるおしょ~がTVゲームの楽しさを伝えるべく、レビュー、プレイ日記、ゲーム屋ネタなどを更新してお届け! ゲームサントラレビューも力入れてます!

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3つのボタンだけで遊べる画期的な横スクアクション(パックランド)

   

操作するレバーが無い!?

PACLAND3

横スクロールアクションなのに操作レバーが無く、ボタン3つで操作するという画期的なシステムをひっさげてゲームセンターに登場したのが『パックランド』です。

1984年にナムコから発売された本作はその独特な操作方法が特徴的でした。

 
PACLAND7
見た目は普通の横スクロールアクションで、動きもマリオのように左右に動けてジャンプができる、というものでした。ただ、左右に行くためどうするかというと、レバーが無いので…
 
 
ボタン連打
 
 
だったんです。ボタンの配置は
『JUMP』『LEFT』『RIGHT』
の3種類。右に行きたいときはRIGHTボタンをひたすら連打。左に行くときも同じく連打。そしてジャンプはジャンプボタンを押す。この独特の操作方法は後にも先にも、自分が知っている限りでは本作だけです。スーパーマリオの操作に例えると、Aボタン連打で→、Bボタン連打で←に動くという感じです。

この独特の操作はユーザーに不便を強いるように思われますが、逆にその不自由さが面白さのポイントになっていました。前からモンスター(敵)の乗った車が来ればジャンプで避けたり、必死に逆方向へ連打して距離を開け、障害物の上に乗って避けるなどとにかく必死に連打する必要がありました。

 
PACLAND6
まだ敵が少ないときはただ進行方向のボタンとたまにジャンプを押せば良いのですが…

 
PACLAND5
こうなるともう何がなんやらわかりません\(^o^)/

モンスターの乗った飛行機にぶつかってもだめですし、飛行機から落ちてくる小モンスターもヘルメットがある頭以外で触ってしまうとダメ。そして下にあるガイコツに触れてもアウト。この極限状況を左右ボタン連打とジャンプボタンで切り抜けなければいけません。そして操作が不自由であること、それが絶妙の難易度を作り出していたんですね。

行きはヨイヨイ、帰りは怖い

パックマンの自宅からフェアリーランドへ行く往路は右スクロール。ボタン連打とジャンプボタンを駆使し、モンスターの妨害を上手く避けて進んでいきます。そして見事フェアリーランドに辿り着くと…

 
PACLAND2
妖精の女王から魔法の靴をプレゼントされます。今度はこの魔法の靴を履いて来た道を戻っていくんですが、この復路がものすごいくせ者で…

これを履いていると、『ジャンプが空中で何度でも無限にできる』ようになります。空中をひたすらジャンプしながら帰ることも可能です。最初のラウンドのウチは敵の攻撃やステージ構成もかんたんなんですが、そのうち『足場のない湖がずーっと続く』など、この魔法の靴の仕様に合わせた高い難易度になっていました。

左右に進むのは行きと同じくボタン連打なんですが、ジャンプボタンも適度に押さないと、今度は下に落ちてミスになってしまいます。もう全神経を集中して3つのボタンをバシバシ叩くしかありません。

   
PACLAND4
左右から迫り来る飛行機モンスターの嵐を避けるのだけでも大変ですが、足場がほとんどないのでパックマンの高さにも気を付けないといけません。ラウンドが進んでくると「そんなんできるかー!」って難しさに。

1984年なので、今から30年前、おしょ~はデパートの屋上でいっつもこのパックランドでバシバシボタンを連打してましたね。子供心には理不尽だと思いませんでしたが、今考えるとなかなか鬼畜の難易度だった気がします。

 

『不思議なことが当たり前』。豊富な隠し要素

当時としてはおそらく最高レベルの隠し要素があったのも特徴です。宝箱を出す方法が全部隠されていたドルアーガの塔には劣りますが、本作では普通にプレイしていると見つけることができるのが好評でした。

道中にある消火栓やサボテンを進行方向の逆から押すと、ヘルメットを装着することができたり、上から振ってくる花を同じ色のだけ連続して取ると、モンスターが落とす子モンスターが花に変わったり、パワーエサが落ちてきたり。キャッチコピーの『不思議なことが当たり前』という言葉がピッタリでした。

 
PACLAND1
ラウンドの最後にジャンプし、着地ギリギリの高さでラウンドを終えることができた場合に出現する『7650点』(ナムコ点)。7650点になるギミックはこの他にもいろいろ隠されていました。

ナムコの高い開発力がわかるゲーム

1980年代のナムコは『ギャラクシアン』『パックマン』『ゼビウス』『ディグダグ』『マッピー』『ドルアーガの塔』など、今でも語り継がれるゲームを世に出してきました。パックランドはその中では比較的マイナーではありました。ただ、方向レバーに2ボタンが当たり前だった常識を覆す3ボタンという独特の操作方法を盛り込んだり、絵本のような世界観は高い魅力を誇ってました。

 
PACLAND8
当時のゲーム少年たちを夢中にさせ、その心に想い出を焼き付けるゲームを連発していたナムコ。現在は合併してバンダイナムコゲームズになっています。でも、当時リアルタイムで遊んでいた人間として、今でも『NAMCO』のロゴを見るとワクワクしていた少年時代を思い出しますね。

そんな想い出の1つとして、ボタン連打の記憶と共に、パックランドは今でも心に息づいているのでした。

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おしょ~
1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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