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雑記

任天堂とDeNAが資本提携。任天堂はスマホへ大きく舵を切ったのか?

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家庭用にこだわってきた任天堂が転換

 

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プリント

任天堂とDeNAが業務提携を行うことが発表されましたね。

任天堂は家庭用ゲームでDeNAはソーシャルゲームを軸として経営を行ってきた企業です。それが手を組むというのはかなり大きな出来事でしょう。

特に任天堂にとっては自社のIP(知的財産)を用いたゲームをスマホ向けに出すと決断したわけですから特に大きな転換点になるやもしれません。

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また、新型家庭用ゲーム機『Nx』(コードネーム)を開発していることも明かされました。スマホ対応も視野に入れつつ、家庭用ゲーム機にこだわる任天堂の姿勢も興味深い所です。

そして新しい任天堂ユーザー向けの会員サービスも準備するとのこと。プラットフォームを問わずユーザーを囲い込んで長期的に利益につなげる狙いがあるのでしょう。個人的にはPSPlusのような月額一定料金の形を取ると考えてます。

DeNAはもともと従来型の携帯電話向けゲームで飛躍しました。ただ、スマホゲームへの移行に出遅れ、業績は一時期に比べて芳しくありません。

任天堂はWiiUの苦戦から、赤字が3年連続で続いています。そのため、任天堂はスマホ向けに自社IPを使ったゲームを出すことで新しいユーザーを獲得したい。DeNAは自社にない強力なIPが欲しいこともあり、両者の思惑は一致していました。

任天堂にはDeNAを含め提携の打診がかなりあったようです。その中で一番情熱を持って話をしてくれたのがDeNAとのこと。もちろん、現実的な面で合意に達したのでしょうが、DeNA側の熱意も相当だったんでしょうね。

 

スマホ向けに開発されたマリオやカービィなど、任天堂の中核タイトルが出るのは濃厚

 

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会見ではスマホ向けのIPは例外を設けないと明言されました。つまり、マリオを始めとした任天堂の強力な中核IPがスマホ向けに来るのは時間の問題です。

ただ、スマホ向けスーパーマリオブラザーズが来るか?と思うとそうではないようで…。

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家庭用ゲーム機とスマホの操作はまったく違うため、そのまま異色することはしないと岩田社長は発言しました。これはゲーム性をそのままに移植することは無い反面、スマホ向けに新開発、またはチューニングや最適化を行ったものを出す、とも取れます。

いずれタイトルの発表タイミングになったら公開するとのことで、まず間違いなくマリオの名を関するゲームをぶっ込んで来るでしょう。

また、いわゆるガチャ系で収益を上げる手法が今後も続くことは限らないこと、そして子どもたちが安心して遊べる点を大事にしたい任天堂は、一般的なガチャ課金の仕組みはメインにすえず、アプリ&会員制サービスでの売り上げを中核にすえるような気がします。課金があるとしても、カードゲームのガチャみたいにメインとしては用いないでしょう。

 

スマホへ大きく舵を切った、と考えるのは早急

業務提携ということで、任天堂とDeNAはお互いの株式を220億円ずつ取得しました。任天堂は、DeNA株式の10%。DeNAは、任天堂株式の1.24%となります。

これ、任天堂がスマホに本気でシフトを考えている場合、もっと多くの株式を取得したはずです。赤字が続いているといっても、利益の貯蓄はハンパない額(5000億円以上)がある任天堂。ちょっとやそっとの赤字が連続してもビクともしません。

なので、任天堂の姿勢としては家庭用をメインにしつつ、スマホへの対応もしましたよー、という感じでしょうか。

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また、家庭用向け新ハード『Nx』について、岩田社長は次のように話しています。

 

ちなみに任天堂がゲーム専門機ビジネスに対する情熱を持ち続けていることの1つの証明として、今のビジネス環境に適合するために任天堂は全く新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォーム、開発コード「NX」として現在開発中です。

今は具体的なことをお話する段階ではありませんが、詳細は来年にお話できると思います。スマートデバイスは最も間口が広く、多くのお客様とつながる可能性が高いデバイスと言えます。そこで、お客様をゲーム専用機にいざなうことができるよう、スマートデバイスとゲーム専用機の間に、架け橋をかけていきたいと考えています。

そしてスマートデバイスを通じて任天堂とつながり、任天堂IPに興味を持ってもらったお客様にはよりプレミアムなゲームプレイ体験を、任天堂ゲーム専用機を介して提供したいと思います。

 

これは『Nx』がスマートフォン、タブレットなどのデバイスとなんらかの繋がりがある可能性が読み取れます。先ほどの会員制サービスとの絡みもあることが予想されるため、任天堂としていろいろ仕込んでおり、今回の発表はその一環なのだなと感じました。

 

任天堂がまた覇権をにぎるのかに注目

任天堂はいろいろなピンチを乗り切ってきた会社であり、体力的にも十二分に残っています。

これから5年後、家庭用&スマホを含めたゲーム業界の闘いに、任天堂が勝ち残って覇権を握るのか? 新ハード『Nx』の詳細も含め、いろいろと楽しみだなと感じた今回の発表でした(*´∀`)

 

【会見全文】

・【全文】任天堂とディー・エヌ・エー、 業務・資本提携に関する共同記者発表会(ログミー)

 

【関連記事】

・任天堂とDeNA、二人三脚で何を狙う?(東洋経済オンライン)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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