TVゲーム歴36年にもなると
数千を超えるゲーム音楽を聞いてきたことになるわけですがその中で何十年経っても忘れられないぐらい印象的な曲が存在します。ゲームの場合、プレイしたことによる思い出補正がかなりの比重を占めることが多いんですが、そのような補正の有り、無しに関係なく圧倒的なパワーを持った音楽です。
今回紹介するのは日本ファルコムの黄金時代、1988年に出たとあるゲームのサントラCDです。これ、実はおしょ~にとってゲームを遊んだ時間よりアルバムを聴いていた時間のほうが長いんですよね。
ゲーム自体、とっても良くできていた良作でした。しかし、ゲーム性以上に音楽が持っている力、これがすさまじい魅力を持っていたんです。よく名盤と言われる歌手のアルバムでは『捨て曲がない』という表現が使われますがまさにこのアルバムがそれ。
今のファルコムは軌跡シリーズで着実にファンを増やしており第2の黄金時代が花開いているわけですが、1980年代の第1黄金時代に生まれ落ちた名盤中の名盤を今日は紹介します。
『MUSIC FROM SORCERIAN』(ミュージック フロム ソーサリアン)
1988年にリリースされたアルバムでNECのパソコン、PC-88で発売されたゲーム『ソーサリアン』のサウンドトラックCDです。
今、まさにこのアルバムの曲を聴きながらこの文章を書いているんですがやっぱりね、24年前の音楽とは思えないです。最初に聴いた瞬間から、魂を撃ち抜くような力があります。
ゲームミュージックの神と呼ばれる古代祐三さんがファルコムに在籍していたときに、自分で製作した音源ドライバ(MUCOM)を使っており、当時ナンバーワンと言ってよいぐらいの音色を誇っていました。
しかも、それで作られた曲がどれも掛け値なしの名曲揃い! ガンダムで例えるなら一年戦争時にカミーユとZガンダムが参戦しちゃった、みたいな感じでした。
これが裏面の曲目リスト。この中で、おしょ~が特に大好きだったのは
『消えた王様の杖 ダンジョン』
これはゲーム歴35年の中で聴いてきたゲームミュージックのベスト3に入ります。
曲の始まりから聴き手の魂をグワッとわしづかみしてそのままドリャー!と最後まで持っていき「…すげぇ」と思わせる力がケタ違い。
24年前ですが、あと24年経ったとしても色褪せることはまったく無いでしょう。それほどゲームミュージックの中でも特別な1枚、名盤中の名盤だと思ってます。おしょ~が死んだら絶対に棺桶に入れて欲しいアルバムです。死んでからもずーっと聴きたいですね。
■アレンジアルバムも多数
この頃のファルコムのサントラCDではスーパーアレンジバージョンやJDKバンドなどアレンジアルバムも多数存在しますが個人的には原曲であるこのアルバムが激烈にオススメ。
軌跡シリーズの曲も名曲が揃ってますがその20年以上前に作られたこのアルバムも負けず劣らずなので、興味がある人はぜひ聴いてもらえたら嬉しいです(*´∀`)
ちなみに、古代さんや崎元仁さん(伝説のオウガバトルやFF12の作曲を担当)などが参加した座談会『FM音源ドライバーズサミット』でそのあたりの話しが詳しく聴けます! ゲーム音楽の歴史に興味がある方は下の動画も見てみてくださいね。
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