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【ファミコンレビュー】『グーニーズ』。映画のワクワク感を見事にゲーム化した、コナミの名作アクション

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MSXからの移植ながら、オリジナル要素にあふれたファミコン版

子供たちが隠された海賊の財宝を探す冒険活劇『グーニーズ』。1985年に公開されヒットを飛ばした映画です。

それがゲーム化されたのは1985年末。最初はMSXでの発売でした。そこから3ヶ月後、ファミコンへ移植されることになります。

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グーニーズ[FC 1986]

パッケージも映画で使われたイラストが採用されています。

現在だと、映画のゲーム化ってあまり売れるイメージがありませんよね。映画が好きな人は興味を持つけど、それ以外の人にとっては逆に観たこと無いし…と避けられてしまう傾向にあります。(PS3のバットマンシリーズとか、かなり名作にもかかわらず、日本ではあまり売れていないんですよね)

 

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ただ1986年という時代はネットもスマホも無い時代。子どもたちにとって、このグーニーズは映画のゲーム化ではなく、『コナミが発売したとてもワクワクするアクションゲーム』だったのです。

 

多彩なステージ構成&アイテム取得&謎解きの面白さ

本作は以下の3つがとても優れていました。

 

・アクションをしっかり楽しめるステージ構成

・多数の入手アイテム

・アイテムを駆使した謎解き

 

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全6ステージで構成されるマップは館、洞窟、海賊船など見た目からしてぜんぜん違います。マップも扉によりなかなか複雑な構成になっています。

体力システムの採用や、高くから落ちてもダメージを受けないシステムのため、広いマップをガンガン駆け巡ることができました

敵の出現バランスも非常に良く、子供が遊んでちょうどよい難易度に仕上げられていました。当時、死んで覚えるゲームが多かった中、本作の難易度はトップクラスに良かったです。

 

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また、アイテムを手に入れることで、それまで抜けられなかった場所を抜けられるようになる仕組みも評価が高いです。

雨粒や蒸気、滝でダメージを受けてしまうため、最初はあきらめるものの、レインコートを手に入れることでダメージを受けずに進むことができるようになります。

 

「このアイテムが手に入ったから、あそこの先へ行けるんじゃないか?」

 

アイテムの効果説明などは一切ありません。しかし、そのアイコンが視覚的にわかりやすかったため、子供でも直感的にどんな効果があるのか、すぐにわかったんです。

どんどん広がる探索範囲。そのワクワク感はまさに子供が野山を駆け巡っていく感覚ととても似ていました。だからこそ、クリアしてからも何度となく遊んだんでしょうね。

 

シンディー・ローパーの曲ではなく、ファミコン『グーニーズ』のゲームの音楽

本作で数多く流れる曲は映画で使われたシンディー・ローパーの『グッドイナフ』。

ただ、おしょ~としては「ファミコンソフト『グーニーズ』で流れてた曲」という感覚なんですよね。ゲーム化にあたりとてもポップでノリが良いBGMになっていたため、今でも口ずさめるぐらい脳に焼き付いています。

 

惜しむらくは映画版権、シンディー・ローパーの曲の権利問題のため、バーチャルコンソールなどでの配信が絶望的なんですよね…。そのため、今遊ぶとしたらやはりファミコンの実機かなぁと。

初期のコナミ、というかゲーム史において『映画の面白さをあますところなくゲーム化した1本』として、これからも語り継いでいきたいファミコンの名作です(*´∀`)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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