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コンシューマゲーム

【レビュー】FLOWERS[VITA,PSP]。初体験の百合ゲーは、想像以上の良作アドベンチャーだった。

更新日:

初体験だった『百合』ゲーム

これほど面白いものとは、正直思ってませんでした。

 

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FLOWERS[VITA,PSP]

本作はパソコンで2014年に発売されたゲームの移植版です。

発売時はまったくノーマークだったのですが、ひょんなことから本作の評価がすこぶる高いことを知りました。好きなジャンルのアドベンチャーだし、あまり知られていないタイトルなので買ってみました。

昨日、クリアしたのですが…

良作です!

これくらい面白ければいいな、と想像してたハードルを軽々と超えていきました

 

女の子同士の繊細な感情の動きが見事に表現

これは本作最大の魅力といっていいでしょう。

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本作の舞台は人里はなれた、男性がまったくいない女学院。そこに入学してきた主人公(女性)が、クラスメイトを中心に絆を深めていきます。

 

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遊んでみて『女性同士の繊細な感情の揺れ』がとてもしっかり描写されていると感じました。

 

一般的なギャルゲーは男性が主人公のため、基本的なノリや感情描写はパターン化している部分があります。想像しやすいというか。

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反面、本作は女性主人公。物事に対する考え方や感じ方が非常に女性らしい繊細さに満ちています。かつ、登場キャラクターもすべて女性であり、それぞれのキャラごとの感情描写がとても丁寧で。

そのため、百合ゲー初体験のおしょ~でも、各キャラクターの態度、行動に納得できました。過去に遊んだアドベンチャーゲームを思い浮かべても、ここまで繊細な描写があったタイトルはないかもしれません。

 

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パソコン版は全年齢タイトルであり、コンシューマ版でもCEROはB。しかし中にはなかなかきわどいシーンも描かれます。ただ、それぞれのシーンに至るまでの感情の動きが豊かに描かれているので、納得性にかけるシーンは存在しませんでした。

 

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男にとって、女学院というのは未知の領域。その未知の領域に対しての妄想をかきたててくれるというか。

もちろん実際は違うのでしょう。しかし、ゲームの場合は『プレイヤーにいかに想像して楽しんでもらうか?』が大事です。その意味で本作における描写は、雰囲気を含め素晴らしいですね。

 

ミステリ、サスペンス要素は軽め

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本作にはミステリ、サスペンス要素、謎解き要素がいくつか存在します。

その謎はなかなかに高尚で、映画、文学などの知識が深くないと答えるのが難しいです。ただ、選択肢を選んでいく形の組み合わせで、リトライもカンタンなので謎がわからなくても最悪総当りで行くことが可能です。

 

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ストーリーの変化という部分でこれらのミステリ要素はかなり効果的に働いていました。実際に存在する書物、映画の内容が引用されているのも興味をそそられましたね。

 

見事なグラフィックで世界観を演出

グラフィックは最高レベルの美しさで、ため息しか出ません。

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色使い、タッチがゲームの世界観と絶妙にマッチしているんですよね。グラフィックが好みであれば、それだけで購入しても良い圧倒的なクオリティです。

 

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本作はVITATVに対応しており、おしょ~もVITATVでプレイしていました。大きな液晶TVでこれらのグラフィックを見ると満足度は跳ね上がります。そのため、個人的にはぜひVITATVで遊んで欲しいですね。

 

百合ゲー未プレイの人にこそ遊んでほしい

おしょ~は百合ゲームをまったくプレイしたことがありませんでした。そのため、どういった面白さを体験できるのか未知数だったのですが、本当に面白かったです。

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ストーリー、グラフィック、ミステリ要素、BGM。そのどれもがパズルのピースみたいにしっかりと組み合さり、素敵な1つの世界観を創りあげています

一般的な男性向けアドベンチャーの面白さとはまた違う、別種の面白さを思う存分感じることができました。

 

 

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ちなみに本作は四部作(春、夏、秋、冬篇)。パソコン版では先日『夏篇』が発売されました。

公式ブログでは

春篇は全四季を通しての起点、伏線となる重要な季節なのであのようなエンディングとなっており、冬篇までプレイすることで全貌がわかる仕掛けになっております。

と記載されていることから、今後もコンシューマで発売してくれるのかなーと。もしそうなら、間違いなく夏以降の作品も買いますね。

 

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本作はおしょ~のように百合ゲー未体験のプレイヤーにとっては、これまでに感じたことが無い楽しさが発見できます。想像以上に素敵な1本なので、アドベンチャーゲーム好きはぜひチェックしてみてくださいね(*´∀`)

 

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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