アーケードで人気が高かったシューティングの移植作
初期のファミコンソフトは、アーケードゲームからの移植が多く、本ソフトのその1つです。1984年にアーケード版が登場し、1985年に移植されました。
タイトル画面を見ると、『テーカン AND ハドソンソフト』、となっています。テーカンはテクモの旧名称です。ハドソンが移植を手がけたことから、ファミコンユーザーはハドソンのソフトとして認識している人が多いのではないでしょうか。
アーケードとファミコンではスペックに差があったものの、かなり出来の良いシューティングです。そのため、当時遊んでいたファミコン少年たちにとって、定番の1つと言えるゲームでした。
当時のシューティングでは珍しかったギミックが人気の秘密
まず第一に、連射によるボーナス獲得のギミック。これがありました。まだ高橋名人が登場しておらず、連射という文化があまり認知されていない時代です。
上画面の点数下にいるのは『ラリオス』と呼ばれる敵です。
最初にコアが出現し、光ったあと1秒後に合体し、1つになって体当たりしてきます。そしてこれ、コアが光ってから合体するまでの1秒の間に弾を8発打ち込むと、10000点のボーナスがもらえたのです。
さて、こんなギミック、当時の小学生が食いつかないわけありません。あれよあれよという間にラリオス8連射祭りの開催です。8連射と聞くとカンタンなように思えます。
ただ、当時はみんな慣れていなかったこともあり、最初はすごい苦戦しました。光る前に打ち込むと耐久度が逆に上がるあたり、しっかり考えられてましたね。
おしょ~は小学2年生の夏休み、おばあちゃんの家で兄貴といっしょに挑戦。兄貴より先に8連射に成功したことを今でも覚えてます(*´∀`)
他にもボーナス系のギミックがあります。
これは『ジムダステギ』。特定の地上物が連続で出てくる場所で、2列のうちどちらかを10個連続で壊すことができれば、80000点のボーナスが入りました。
敵の攻撃を避けながら撃破しないといけないため意外とむずかしく、8回とかで途切れてしまうとくっそー!となったものです。
そして、これらを超える隠し要素が、本作の人気を決定づけました。
100万点ボーナスのゴーデスにみんなが夢中に
そして、本作最大の謎にして少年たちの心をわしづかみにしたのが100点ボーナスの通称『ゴーデス』です。
本当はクレオパトラ、という名前でしたがおしょ~の周りではゴーデスと呼ばれていました(ゴーデスは本作に登場する浮遊大陸の名前)。
本作には数々のボーナスギミックがありましたが、その頂点に存在する隠しボーナスであり、少年たちを熱狂の渦に巻き込むことになります。
大陸の最後にある地上絵に、ゴーデスのヒントが隠されていました。上の画像、左半分にある緑の部分。そして『B』の地上物。これがゴーデスの隠された場所を示していたのです。
これを見るのはけっこう難易度が高かったため、初めてみたときはすごく興奮しましたね。兄貴といっしょに頭に映像を叩き込み、ゴーデスを探しました。
そしてついに、何もない場所でショットが反応する場所が!
これが100万点ボーナスのゴーデス(クレオパトラ)です。
最初は何も表示されていないですが、弾を8発撃ち込むと表示され、また8発撃ち込むと倒せました。16発撃たないと倒せない上に、敵の攻撃しだいでは自機がやられかねないため、見つけても倒すのはかなり難しかったです。
それだけに倒した瞬間、うおぉぉおやったー!、という感じでものすごく達成感がありました。
1回倒しただけでは満足できず、その後も何度となく挑戦して倒したものです。それだけ当時、100万点のボーナスは魅力的であり、ゴーデス撃破は少年たちの夢でもあったのです。
見た目は硬派ながら、夢がたくさん詰まったシューティング
本作は普通にシューティングとしての快感が高い上、出現する敵も多様性があり、連射など、夢中になれる要素がてんこ盛りでしたね。
特に100万点の隠しボーナスは本当に夢がたくさん詰まっており、おしょ~を含め当時のファミコン少年たちをワクワクさせてくれました。
ネットがない時代で情報が雑誌や攻略本、口コミに頼っていた時代だからこそ、そのワクワク感が長く続いたんでしょうね。
今はすぐに情報がネットで拡散し共有されるため、隠し要素もすぐに丸裸になってしまいます。ただ、それに負けないような隠し要素を設けてみるのも面白いのでは、とこの記事を書いていて感じました(*´∀`)
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