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ゲームミュージック

【サントラレビュー No.069】『ワンダと巨像 大地の咆哮 オリジナルサウンドトラック』。

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世界で高い評価を受けた『ワンダと巨像』のオリジナルサントラ

『ICO』に続き、上田文人さんが手がけたゲームである『ワンダと巨像』。

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一言でいえば巨像を倒していくだけのゲームです。しかしながら、荒涼とした世界観、神秘的な演出、プレイヤーの想像力を掻き立てる雰囲気が世界的に高い評価を受けました。そして、ゲームを彩る音楽も高い評価を得た要因の1つです。

 

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収録曲は全部で42曲でディスク1枚に収録。

ゲームが唯一無二といえるぐらい独特な世界観だったため、普通のゲームサントラとは印象がかなり違います。

わかりやすいメロディラインで構成されている曲は殆どなく、空気感やその場の雰囲気、状況に応じた音楽として表現されています。民族音楽のような曲もあり、個人的にはジブリ映画で使われるような印象の曲が多いですね。

 

その中で特筆すべきは、やはり巨像との闘いでの音楽でしょう。勇壮なものが多く、盛り上がるものが多いです。

『開かれる道~巨像との闘い~』『荒ぶる邂逅~巨像との闘い~』などは、ゲームをプレイ済みの人にとって印象深いでしょう。苦労して巨像に登りしがみつき、弱点を探しだして攻撃しているときの高揚感。それをつぶさに思い出させてくれるあたり、本当にゲームの状況とピッタリ合致していたんだな、と再確認させてくれます。

また、オープニングで流れる『プロローグ~古えの地へ~』に代表される壮大な広がりを持つ曲も高い魅力を持っています。静と動、この2つが絡みあって本サントラを形作っており、ゲームと同じく神秘的な雰囲気を感じさせてくれますね。

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▲ライナーノーツにある、上田文人さんのコメント。マスターアップ前夜に書かれているのはちょっとニヤリとしますね。

 

作曲は多数の映画、アニメの楽曲を手がけた大谷幸さん

ワンダと巨像の音楽は大谷幸(おおたに こう)さんが担当しています。

おしょ~はサントラを買うまで、寡聞にしてこの方を知りませんでした。購入後、調べてみると数々の映画やアニメの曲を手がけ、サザンオールスターズやドリカム、井上陽水などのサポートもやったりしている、すごい経歴の方でした(;´Д`)

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ゲーム音楽を専門に手がけている人と毛色の違ったメロディが多いのは、こういった経歴があったからこそなのでしょうね。

 

10年前に発売した本サントラ。普通なら廃盤になっていておかしくない年月ですが、今だに新品で購入できるのは嬉しいところ。ゲーム自体、PS3でもリマスター版が発売中であり、名作中の名作といっていい出来栄えです。

ゲームを遊んでからだとより思い入れが強くなるので、プレイ後にじっくり聴きこんで欲しいサントラです(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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