弟切草に続くサウンドノベル第二弾
サウンドノベル。
チュンソフトがスーパーファミコンで発売した『弟切草』にはじまりったシリーズです。これ以降に発売された日本のアドベンチャーゲームでシステム的な影響を受けていないものは無いんじゃないか?と思えるぐらい浸透したジャンルでもあります。
これほどまでに画期的なサウンドノベルを、1ジャンルとして確立させたのが…
かまいたちの夜 [1992年SFC ]
です。
印象的な文章と音楽の相乗効果
「妹とソフト被っちゃって…買ってくれない?」
当時、友達からあった1本の電話。
高校生だったおしょ~は、最初このゲームは着目してませんでした。ひょんなことから買うことになったかまいたちの夜。そのときはファンタジー小説にどっぷりはまっていて、ミステリーなんてぜんぜん馴染みの無いものでした。
なので、パッケージを最初見たときの印象は「普通」でした。それが、遊んでみるともう時間を忘れるのなんの…。
「こんや、12じ、だれかがしぬ」
序盤のやわらかい雰囲気を一気に氷点下に叩きこむこのシーン。覚えている人も多いのではないでしょうか。本作全般に言えることとして、シーンと音楽の相乗効果が素晴らしいんですよね。
スーパーファミコンなので、まだまだハードの性能は低い時代。しかしプレイしてから20年以上たった今でも、音楽、文章、シーンをしっかり覚えているのは驚きです。
20年以上たっても忘れない絶望感
本作はペンションで殺人事件が起こり、その犯人を探す、という物語。いわゆるクローズド・サークルと呼ばれる閉鎖空間、ミステリでは定番のシチュエーションです。
しかし、高校生だったおしょ~はまったくそんなことは知りませんでした。ミステリ初心者ということもあったのですが、どんどん人が死んでいく過程がとにかく衝撃的だったんです。
特に、終盤部分になってきたときの、音楽&演出が織りなす絶望感…。これは36年のゲーム歴を振り返ってみても、ナンバーワンだと感じますね。
一番思い出すのは疑心暗鬼になっているときのシーンと音楽。
22年経ってもはっきり覚えてます。あと30年たっても絶対に忘れないでしょう。それぐらい強く断言できる圧倒的な絶望感を味わいました(;´Д`)
『ピンクのしおり』
いろいろなエンディングを見ていくと、どんどん新しいシナリオが開放されていくのも本作の特徴の1つでした。
特に有名なのが『ピンクのしおり』。
この状態になると本編とはまったく違うパロディ的なシナリオを遊ぶことができました。当時は今ほどネット一般的ではなかった時代なので、このピンクのしおりは攻略本か何かで情報を知りました。
本編のシリアスさはどこかへぶっ飛んだ楽しい物語になっており、エンディングを迎えたプレイヤーでもさらに楽しませようという開発側の気持ちが感じられます。こういった遊び心もあったため、本作はたくさんの人から評価されたのでしょう。
今でも楽しめる最高のアドベンチャーの1つ
サウンドノベルはゲームの古さをあまり感じさせないジャンルです。そのため未プレイなら、今遊んでもしっかり楽しめるはずです。
いろいろ移植版も含めて出ているので、一度手にとって遊んでみてください。
現在のアドベンチャー、ノベルゲームに大きな影響を与えた、記念碑的作品の面白さ。そして今でも語り継がれる極上の絶望感が思う存分味わえますよ(*´∀`)
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