百合ゲーム『FLOWERS 春編』のサントラ
先日購入し、大いにハマったアドベンチャーゲーム『FLOWERS』。女性同士の恋愛模様を描いた『百合ゲーム』であり、その繊細な描写や世界観はおしょ~を大いにハマらせるのに十分な力を持っていました。
ゲームにハマったらサントラも買うのが当然!(自分の場合)。というわけで本サントラを購入しました。
FLOWERS ORIGINAL SOUNDTRACK -PRINTEMPS-
PRINTEMPSはフランス語で『春』という意味。英語じゃないのでなんか新鮮ですね。
さて、本サントラにはゲーム内で使われている曲はすべて収録されています。
ジャケット裏面。
収録曲は全部で23曲(内4曲はカラオケ&インスト)です。オープニング曲『FLOWERS』といエンディング曲『花の頁』のフルバージョンを収録しています。
生音を使った音楽は癒やしそのもの
本作の音楽はMANYO(まにょっ)という方が担当されています。
プレイ中に一番耳にするであろう曲『アングレカム』は弦楽器の美しい音色が本当に心地よいですし、推理パートで流れる『ミスティア』は流れた瞬間、緊張感がグッと高まり、集中できる体制を整えてくれます。
ゲームを遊んでいるときにも感じたのですが、とても内容にマッチしているメロディなんですよね。シナリオ、グラフィック、音楽、どれが欠けてもあの繊細な世界観は成り立ちません。
あとボーカル曲であり、OP,EDの2曲(『FLOWERS』『恋の頁』)は、言うことが無いぐらい素晴らしい…!
この2曲、歌詞がすべて日本語。下手に英語を混ぜることなく劇中のイメージ、内容をとてもよく表しています。こういう風にゲーム中とリンクする歌詞は大好きです。
ちょっとMANYOさんのツイートを見たところ、かなり音作りにこだわりがあるようで。
こういう風に作品に対してしっかり考えて、環境づくりまで行う作曲家の方は本当に頭が下がります。だから本サントラのような、ゲームと密接に絡み合った音楽が生み出せるんだなと得心しました。
異常にこだわっているライナーノーツの『質』
本サントラのライナーノーツ。
おしょ~としては、作曲者の曲解説が欲しい欲しいとレビューするたびに書いています。
しかし本サントラのライナーノーツには8ページ数。曲解説もなく、残念…かと思いきや。
なんか特殊な印刷で花と文字があしらわれているじゃないですか。しかもキラキラしているし。こういう印刷って普通よりもコストかかりますよね。
しかも、紙質も普通のものと違うんですよ。
凹凸があり、やわらかく加工してある紙なんです。手触りがすごくふんわりしているんですよ。今までゲームサントラのライナーノーツを数々見てきましたが、こういった紙を使ったものって、ちょっとすぐに思い出せません。
で、思いました。
『FLOWERS』の雰囲気、世界観をサントラにもしっかり表現するために、必然的にこういう仕様にしたんじゃないかなって。
曲解説などが入ると、ユーザーとして作曲者の想いを知ることができる反面、現実に引き戻される側面があると思うんです。だからこそ解説を入れず、世界観をそのまま再現することを目的に、この紙質や特別な印刷などを施したのかなと。
▲ライナーノーツ内にあるイラスト。ホント、すばらしく繊細で美しいです。観るだけで心が澄んでいく感じです。
個人的な予想なので、合っているかはわかりません。ただ、ここまでゲーム内の雰囲気をライナーノーツから感じたサントラは、ちょっと思い出せません。それぐらい、強いこだわりを感じました。
ゲームをプレイ済みなら激烈にオススメ
非常に聴きやすく、癒やされる1枚です。ゲームを遊んでいる人であれば激烈にオススメできます。未プレイでもボーカル曲である『FLOWERS』『春の頁』はお気に入りになる人が多いでしょう。
ゲーム自体も素晴らしいですが、音楽もそれに匹敵するぐらいのクオリティ。買って良かったと心から思える1枚です!
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