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雑記

プロゲーマー専門学校に入りたい、と思ってる10代に伝えたいこと

更新日:

プロゲーマーを目指すための専門学校が開校

先日、ネットを走った1つのニュース。

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国内初となる、『プロゲーマーを目指すための専門学校』が開校することになりました。ホームページも公開されており、そこを見ると

・総合プロゲーマー専攻

・ビジネス&宣伝プロモーション専攻

・ゲーム実況・MC&声優専攻

・イベント&テクニカルスタッフ専攻

と4つのコースが存在します。

 

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ホームページを見ると、この学校に入ればプロゲーマー、もしくはコースごとの職業につけるようなイメージを見た人に抱かせます。特に若い学生のときは、こういった学校に入れば目指す職業になれる、と錯覚しがちです。

自分も若いころ、ゲーム系の専門学校に行ったことがあるのでよく気持ちがわかります。なんか行けそうじゃないですか。学校だし。

しかし、決してそうではありません。

むしろ、そういった夢見がちな人は学校にとっては『鴨が葱を背負って来る』です。入ればなんとかなるだろう、目指す職業になれるだろう、とふわふわとした気持ちで入る人は本当に多いです(過去の自分を含めて)

ゲーム系専門学校の学費は高く、年間130万円前後が相場です。そのお金を自分で貯めていくならばまだしも、親に貸してもらって出してもらうとなるといよいよ持って熟考が必要です。

今回、興味があって入ろうかな?入ればプロになれるのかな?と考えている若い人に、今一度よく考えて欲しいことがあります。

 

プロゲーマーになって、何がしたいのか

「え、学校入って目指した職業になれたんなら、それでOKじゃねーの?」

と思う人はいるでしょう。でも、ちょっと考えてみてください。プロゲーマーになることって、実はゴールではなくスタートです。

プロゲーマーになって、何がしたいのか。

 

若いころはその職業になる、という部分しか意識できないことが多いです。少なくとも自分はそうでした。でも、その職業に就いてからも人生は続きます。決してゴールではないのです。その職業で何をしていきたいのか? 何をすることで心からの喜びを感じ、人生をかけて表現していきたいのか? これらをよくよく考えるべきでしょう。

 

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プロというからには常に一線級の強さで大会でも常に結果を出し続けることが求められます。引退年齢がどのくらいになるのかはわかりません。ただ、年とともに反射神経は鈍ってきます。若いプレイヤーの台頭もあるでしょう。その点、プロスポーツとなんら変わるところは無いシビアな世界です。

また、現在はプロゲーマーのみ(専業)で生計を立てている人ってまだほとんどいません(あの超有名プレイヤー、ウメハラ氏を含みまだ数人)。他のプロゲーマーの人は普通に就職していてその傍らプロ活動をしている場合がほとんどです。

彼らは仕事をきっちりこなした上で、さらに時間を割いてゲームの研究をし、大会に出て、結果を出します。その情熱は尋常ではありません。東大卒プロゲーマーとして活動している『ときど』さんは学生時代、8時間勉強して8時間ゲーム、という生活だったそうです(ソース記事)。その生活はハンパない情熱が無ければ実行できなかったでしょう。

 

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例えば24才でプロゲーマーになったとしたら。

そこから40年近く活動していくことになります。一生仕事として続けていくだけの意志の強さと行動力、そして日々発信する努力と覚悟。それがあるかどうかを一度問いかけるべきでしょう。

仕事をしながらでもスポンサーと契約してプロゲーマー活動をしている人がいますし、就職してからでもプロゲーマーになることはできるはずです。なので、こういった学校に入ることが近道とは決して言えません。

 

目標に対して逆算で行動する

昔、ゲーム会社に入るんだ!って行っていた友達がいました。その人はプログラムの専門学校在籍時に自分で3Dのエフェクトを作るなど積極的に行動しており、結果ゲーム会社に見事就職しました。

何かになりたいと本気で思っている人は日々の行動からして違います。なるためにどうすれば良いかを考えて努力しています。

逆になりたいな、なれたらいいなぐらいのフワフワとした気持ちの人は、ほぼ何も行動を起こしていません(自分もそうでした)

プロゲーマーを目指す場合、ゲームをプレイして研究し、大会で結果を残し、知名度を上げ、人脈を広げていくのも1つの方法でしょう。ゲームの実力の他、SNSでの発信力や実際に人と話したり、動画での話し方やコミュニケーションなど、ゲーム以外の能力も求められてきます。

本当になりたいものに対して、いつまでにどうなっている必要がある、と逆算で行動していくことができれば、学校に入る入らないを問わず、目指す職業に就くことができるはずです。

 

人生において何に喜びを感じ、実現していきたいのかを自分に問いかける

若いころのおしょ~は文章を書く、ということで食っていく覚悟がまったく足りませんでした。卒業後、いくつかの仕事をやらせていただくことはできたものの、結局ドロップアウトしてしまいました。

ただ、10年前ぐらいに人生で自分は何がしたいのか?を問いかけたとき、『良いものを世の中に伝え、同じ感動や興奮を味わってもらう』ことがすごく嬉しいことだとわかりました。だから今、こうやってブログで文章を書いています。

自分の内面に問いかけ、人生において実現していきたいことが何なのか? 若いころにできていればなぁ、と歳を経た今になって思います。

だからこそ、今回のプロゲーマー専門学校に興味を持ったり、入ろうかな、と考えている若い人には、その点をよくよく問いかけ、自分の中で答えを見つけてから行動して欲しいです。

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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