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【サントラレビュー No.080】『怒首領蜂大復活 オリジナルサウンドトラック』。曲は安心、造りは斬新!

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2009年に発売されたサントラ

弾幕シューティング(STG)でおなじみの制作会社ケイブ(CAVE)が製作した『怒首領蜂大復活』

初心者用モードがあるなど弾幕STGの中でも初心者向けとしてオススメのゲームであり、STG初心者のおしょ~も現在(2015/07/10)すごく楽しんでプレイしています。

 

というわけで今回のサントラレビューは…

怒首領蜂大復活 オリジナルサウンドトラック

です。全17曲+音声が6トラック収録された1枚組のサントラです。ジャケット表面は緒方剛志さんのイラストが可愛らしくあしらわれています。

 

ジャケット裏面。DANGERの文字と六角形のシンプルなデザインです。中を開けてみると…

 

透明感のあるライナーノーツとディスクがお目見え。

あれ、っていうかこのディスクって…

 

CDが半透明じゃないですかー!

以前、『旋光の輪舞』のサントラでも採用されていた「C-thru Disc」という、日本の会社が2002年に開発した、世界初の透けるCDです。

 

いやー美しい。半透明ならではの光沢感というか、透き通った感じがたまりません。

 

ちょっと見づらいかもしれませんが、ディスク裏面の文字が透けて見えています。ゲームサントラでこのディスクと出会ったのは旋光の輪舞に引き続き2枚目。デザイン面では言うことなし!

ただ、このディスクって寿命が通常のCDより短いんです。特に裏面からの光に弱いので、暗いところで保管しておくのが安心ですね。

 

作曲者は並木学さん、工藤吉三さん、千葉梓さんの3人+1人

現在はM2に所属している並木学さん。本サントラの発売時はベイシスケイプに所属していました。工藤吉三さん千葉梓さんは現在も所属中ですね。

このお三方が本作の作曲を担当しています。

 

・並木学さん

並木さんが担当した曲はだいたい半分ぐらい。『西暦2008年 東京 Stage 1』はさすがの出来。出だしで怒首領蜂大往生のメロディが流れるのがいいですね。ボス戦で流れる『誰か、わたしを止めて。 Boss2』は実際にプレイしていることもあり、緊張感を感じる仕上がりでこれまたGOOD。

 

hibachi

そしてなんといっても『]-[|/34<#! True Final Boss』。裏2周目のラストで待つボス戦の曲です。疾走感に満ち溢れており、流れる男性の叫び声も良いアクセント。

おしょ~の実力では200%出会うのは無理…! ただこの曲を実力で聴けるプレイヤーにとってはテンションがMAXになる最上級の音楽でしょうね。

 

・工藤吉三さん

どこかでお名前拝見したなーと思ってたら、朧村正のサントラで目にしていました。

工藤さんは4曲を担当しており、その中で個人的な好みは『エレメントドーター Boss1』『ロンゲーナカンタータ Final Boss』の2つですね。

rongena

特に後者は表2周目のラスボス曲。女性のボーカルを全面に押し出しつつ、力強いリズムもあるという二面性を持ってます。

 

 

・千葉梓さん

工藤さんとほぼ同期である千葉さんは3曲を担当。

『運命ノワカレミチ Stage2-表』『運命ノワカレミチ Stage2-裏』は済んだ音色が特徴であり、それぞれ多少曲調が違います。なかなかの良曲であり、本サントラの中ではかなり好きな部類に入ります。女性らしいやわらかみもその要因の1つかもしれません。

あとは『"大往生"したなどと誰が決めたのか。 Ending』

これ、エンディングで流れる曲なのですが、激しい曲がほとんどの中、とても美しいんですよ。ピアノと女性ボーカルの声が絡みあった癒やしの雰囲気に満ちています

いつか、表2周目を1コインクリアするときがきたら、より自分にとって感慨深いものになるでしょう。

 

1枚のサントラに3人の曲が収められているわけですが、非常にまとまり、統一感がありますね。朧村正のサントラでもそうでしたが、ベイシスケイプは複数の作曲者で統一感を持たせるのが非常に上手ですね。

 

ライナーノーツの作りにびっくり

ディスクがC-thru Discだったのには驚きましたが、ライナーノーツを見てさらにびっくり。

こうしてみると普通のライナーノーツですが…

 

…あれ?

 

こーれーはー!

なんとこれ、1枚1枚が透明なプラスチックなんです。なのでこういった風に分解できるという…。少なくない数のゲームサントラを持ってますが、このライナーノーツの仕様は初めて出会いました。

 

もちろん使い勝手は悪いのですが、不思議と嫌な気持ちにはなりません。ケースやCDも透明感あるデザインや素材を用いているなど、こだわりが感じられるからかもしれません。

こういった変わった作りもたまにはいいですね(*´∀`)

 

ケイブサントラの例に漏れずプレミア化

現在、本サントラはケイブが販売しておらず、定価よりかなり上の価格となってしまっています。

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▲Amazonでは中古でも8000円超え…(;´Д`)

おしょ~はヤフオクで他サントラとまとめて落札したため、価格的には多少ですが、これよりも低い価格で手に入れることができました。

ケイブがコンシューマから撤退したこともあり、サントラの再販は今のところ望み薄です。なので、自分みたいな独身社会人ならともかく、一人暮らしの学生などには手が出しづらいのがネック…。

 

良曲が多い1枚なので、他のサントラと同じく再販できないですかねケイブさん…! 一定数受注が集まったら生産、って形でもいいので、なんとか考えて欲しいです。

ゲーム自体は手頃な値段で手に入り、初心者でも遊びやすいシステムを搭載しています。なのでプレイしつつ聴いてみる、というのも一つの手かも?

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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