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【Bloodstained】ユーザーがゲームクリエイターに直接お金を払う時代へ【Mighty No.9】

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『Bloodstained』のKickstarterが初日で目標金額をクリア

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悪魔城ドラキュラシリーズを手がけたIGA(五十嵐孝司)氏の新作『Bloodstained: Ritual of the Night』。Kickstarterによる資金調達で、初期目標金額の50万ドルをサクッと達成しました。

 

メーカーにプレゼンをしても断わられた

「2Dの探索型アクションゲームはまだまだ進化する」と語るIGA氏。しかし、全世界のゲームメーカーにプレゼンをしたところ、「ビジネスにならない」と断られたそうです。

納得がいかないIGA氏は開発にこぎつけるべく、クラウドファンディングによる資金調達を行う形をとりました。

 

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ゲーム画面のイメージを見る限り、かなり惹かれる要素を含んでます。3Dゲームが全盛の中、2Dゲームは希少になりつつあります。そのため、メーカー側としては資金を出しづらいんでしょう。

 

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ただ、今回のKickstarterの経過はすこぶる良好!

5/13現在、2万人を超える人々から167万ドルの金額が集まっています。初期目標金額の3倍以上であり、調達期間終了までにはさらに伸びると思われます。

この出資額はすべて開発費に充てられるわけではなく、手数料やパッケージ版の作成費用、発送費などもここから賄わないといけません。

ただ、これだけの出資が集まるのは、IGA氏が作ってきた2D探索型アクションゲームの新作を遊びたいユーザーの意思表示といえるでしょう。おそらく各ゲームメーカーはここまで需要があるとは考えてなかったのではないかと。

 

クラウドファンディングでは自分にあった資金の出し方を選択できる

本作では、資金を提供するユーザー側はその金額により、リターン(見返り)部分が変化します。

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28ドルはデジタルコピー版、60ドルでは物理メディア版となります。プラットフォームはPS4/XboxOne/PC/Mac/Linux。Kickstarterによる支援者報酬としては、PS4/XboxOneの物理メディアは初です。

 

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また、より高い金額を投資することで、様々な限定アイテムがついたバージョンも手に入れることが可能です。

 

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最大金額の1万ドル(約120万円)の出資者には、『IGAMANIA!』と名付けられた、日本でIGA氏本人との食事や会話の時間があるというもの。

出資をするユーザーは、自分の欲しいものに合わせて出資額を変えられるのは普通に市販されるゲームと違うところであり、魅力です。

 

『このメーカーだから買う』時代から、『この人が作ってるから買う』時代へ

昔はスクウェアやエニックスなど、特定メーカーのゲームだから買うことが多かったです。しかし今はどのクリエイターが作っているゲームか?がより重視される時代が来ています。

 

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カプコンに在籍していたクリエイター、稲船敬二さんも『Mighty No.9』というゲームの制作にあたり、クラウドファンディングで400万ドル以上の資金を集めることに成功しています。

 

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ファンは自分が魅力を感じるクリエイターにゲームを作って欲しいし、クリエイターは自分を応援してくれるファンに対し、ゲームを制作し届ける。自分が価値を感じるゲームに投資して、それが形となって帰ってくるのはとても素晴らしいことです。

もし興味がある人は、BloodstainedのKickstarterキャンペーンサイトを見てください。出資期限は6/21までなので、本作を欲しいと思ったら、思い切って出資してみましょう。

 

※おしょ~も『Bloodstained』にはいくばくかの出資をしました。ファミコンからの2D世代として、ドラキュラの魂を受けつぐゴシックホラーアクションが楽しめる日が待ち遠しいです(*´∀`)

 

【関連記事】

・悪魔城シリーズの五十嵐孝司氏新作『Bloodstained』が発表!―Kickstarterキャンペーン開始(Game Spark)

・クラウドファンディングは,日本のゲーム業界の希望。稲船敬二氏に「Mighty No. 9」の開発や,若手クリエイター育成にかける思いを聞いた(4Gamer)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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