PS1本体から1ヶ月遅れての発売
1994年12月3日にプレイステーション1本体が発売されてから1ヶ月。お正月に発売されたのがこの闘神伝です。渡されたお年玉を持ってそのままゲームを買いに行った記憶があります(*´∀`)
タカラトミー(開発はタムソフト)というメーカーに不安があったものの、フタを開けてみれば1ボタンで必殺技が出せるなど、お手軽に3D格闘ゲームが楽しめるシステムを搭載。対戦もできるとあって当時は大きな人気となりました。
当時はバーチャファイターがゲームセンターで大人気となっていました。そこに家庭用で、オリジナルの3D格闘ゲームが遊べる、というのはかなりの衝撃でした。ゲームが2Dから3Dへシフトしていく息吹の1つ、と言って良いかもしれません。
濃く、印象に残るキャラクターたち
本作には8人のキャラ(隠しを含めて10人)が登場します。
ちょっと拡大してみましょう…
おお…これは…
濃っ!
今から20年前なのでそりゃ絵柄も古くなりますよねー。ちなみに当時はまったく古いとか濃いとか思わなかったです(*´∀`) しかし塗りや光沢の付け方を含め、妙な迫力がありますね。
▲一番人気だった女性キャラ、エリス。白を基調とした透けている衣装や甘い声が男性プレイヤーの心を掴みました(*´∀`)
8人それぞれ個性がつけられていたため、遊んでいて楽しかったですね。リアル志向で独特な操作系だったバーチャファイターと違い、2D格闘に似た対戦感覚なこともあり、いろんなキャラを使ってコンボを練習するぐらいハマりました。
激烈にむずかしい隠し必殺技
そうそう、本作には説明書には載っていない隠し必殺技がありました。
そのコマンドは、格闘ゲームの常識とはまったく違った独特なものでした。たとえば、主人公エイジの『炎刃修羅破』のコマンド。
↑↓↑↓←→←→△○
信じられないことに、コナミコマンドとほぼ同じです。でもあればポーズをかけて入力するヤツだから良かったものの、格闘ゲームで使うには難しすぎるコマンドです。
他にも
とか。これ決めた人はなかなかSっ気があるような(;´Д`)
格ゲーで上から始まるコマンドをここまで入れてきたゲームは当時なかったはず。何とかしてコンボの途中に入れてやろうとムキになって練習しましたが、指が痛くなるだけで結局できませんでした…。
ただ隠し要素ということと、入力の難しさもあって対戦でどうにか決めてやろう、という遊び方ができたのは面白かったですね。
プレイステーションを買ってよかった!と強く感じられた1本
闘神伝はゲームセンターにあまり行かないユーザーにも、ポリゴンによる3Dゲームのスゴさををわかりやすく伝えられたゲームです。このゲームをCMで見て、プレイステーションを買おう!って思った人はけっこう多いはず。
当時はソニーが開発ツールを安く提供し、プログラマーの手間を低減させるための仕組み(ライブラリの提供など)を積極的に行っていました。それが知れ渡るにつれいろいろなメーカーが集まり、いろいろな名作を生み出しました。
その中でいち早く発売し、かつゲームの出来も良かった闘神伝。「すげー!プレステ買ってよかった!」と強く感じた記憶が蘇りました。良いゲームですね(*´∀`)
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