2002年にPS2とドリームキャストで発売されたAVG。
今から12年前なんですよね。生まれた赤ん坊がもう中学生になろうかという年月です。遊んでいない人もかなりいるんじゃないかなと思ったので、このレビューを書くことにしました。
個人的にものすごく想い出深い1本です。ちょっと長いですが
最後まで読んでくださいね(*´∀`)
▲PS2版の初回限定版と、廉価版のパッケージ。2本あるのはまぁご愛敬(*´∀`)
それまでのアドベンチャーゲーム史上、類を見ない傑作トリック
アドベンチャーゲームの歴史、特にサスペンス、ミステリ系を語る上で避けては通れない作品が本作です。未プレイの人でも、ネットを巡回している中である程度目にしたことがあるんじゃないでしょうか。そのため、発売から長い年月が経った今でも語り継がれる名作中の名作です。
なぜ、それだけの長い期間語り継がれることになったのか?
名作ゲームの理由はさまざまですが本作の場合は
ゲーム史上、過去に類をみないトリック
が理由です。
▲廉価版のパッケージ画像。実はものすごいネタバレ&ヒントがこの画像に隠されてます。
おしょ~も本作を遊んだんですが、そのトリックが明かされたとき画面に向かって叫びました。本当に。そして、そのあとしばらくメッセージを読み進めることができなかったです。あまりにそのトリックの衝撃が大きすぎて。
トリックは言葉にしてみればたった一文でOKです。
単純と言えば単純ですが、それまで誰もゲームでやらなかったことを仕掛けているのが見事としか言えません。また、そのトリックを隠すために本作はありとあらゆる所で全力を尽くしており、かつヒントも出しています。
▲ヒントその1パッケージ裏面やオープニングにある文章
▲ヒントその3。
少年のCV(キャラクターボイス)が???。この1ページはクリアしてから見ると本当にもういろいろと詰まってます。
これらのどれもがトリックを隠す鍵であり、かつヒントでもあります。おしょ~は最初、『面白いですよー!』とオススメされたので遊んでみたんですが、ここまで大きな衝撃を受けるとは思ってませんでした。
そのトリックが
『ゲームならではの要素を逆手に取った』
ものであったため、より衝撃が大きかったですね。
▲この生体反応、各シナリオを終わったあとにも表示されるんですが、その数字を見たときに背筋がゾクゾクっとしました。あの感覚はいまでも忘れられない衝撃の一瞬です。
最期のシナリオで謎が一気に氷解する快感
最終的にすべての謎が明かされるのは、上の画像で中心にいる少女『ココ』の物語(ゲームの最終シナリオ)です。それまでの展開がかなり長いのと、攻略ルートの順番によっては衝撃度が半減しますが、武編のシナリオ2つをクリアしてから少年編を遊ぶ。これさえ守れば大丈夫かなと。
ココ編で怒涛のように謎が解明されていくのはものすごいカタルシスです。ずーっと謎が溜まっていって、どうなるんだどうなるんだって悶々とした上での解放なので、霧が一気に晴れていくような快感がありますね。
ただ、トリックが秀逸な分、ネタバレはもちろん、Wikiですら見てはダメです。先に知ってしまうと、本作の魅力がほぼ無くなってしまいます(;´Д`)
最近の名作アドベンチャーとしては『シュタインズゲート』がよく知られていますよね。ラスト付近で明かされるトリック部分はとても衝撃度が高かったですが、本作のインパクトはあれを超えるかもしれません。
日常会話が昔のギャルゲーにありがちな文章だったりするのと、極限状況(特に序盤)での緊張感が足りなかったりと、全体的な完成度でいえばシュタインズゲートが上です。
ただ、トリックの衝撃度は本作が上です。それほど、このゲームの仕掛けは画期的、かつ独創的でしたね。
▲タイトル画面や、印象的なシーンで流れる『Karma』が名曲です。
一度体験したら、一生忘れないぐらいの衝撃って滅多に味わえないと思うんですよ。そして、アドベンチャーゲームを語る上で『Ever17』を遊んでないのはお湯を入れないカップラーメンみたいなものです。未体験の人はぜひ最後まで遊んで、破壊的な衝撃度を誇る本作をぜひ遊んでみて欲しいと思います(*´∀`)
▲XB OX360版も出ています。しかしシナリオの簡略化があるため、できるならPS2の廉価版がオススメ。今遊んでも十二分に衝撃を味わえます。
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