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三国志2[PC]。コーエーが光栄だったときの超名作シミュレーション

更新日:

三国志はこれで好きになったようなもの

今は真・三國無双シリーズが人気であり、無双で三國志に興味を持ったり、そもそも武将の名前や特徴を知った、という人がけっこういるでしょう。

しかし、おしょ~のような昭和生まれ世代では本作で三國志を知ったり、興味を持った人がいました。

 

三國志2[1989年 光栄(現コーエーテクモ)]

コーエーが光栄だった時代、パソコンで発売したシミュレーションゲームです。

『三國志演義』を元にした6つのシナリオが遊べた本作は、シミュレーションゲームとして格段の完成度を誇っていました。

 

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三國志ではおなじみの君主が顔を並べる開始画面。武将ごとの顔グラフィックは今見ても思い出すぐらいしっかり描かれていました。

 

 

無双シリーズではだいぶ若返り、スタイリッシュになっているものの、本作あたりの顔グラフィックのイメージを引き継いでいる武将もいたりします。

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この人とか。兜の形や鼻の輪郭に面影が残ってます。

 

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登場武将は350人を超え、三國志における大部分の武将を網羅していました。名前が読みづらい人もいましたが、しっかりルビが振られているのも親切でしたね(*´∀`)

 

メリハリのある武将能力値

本作では知力、武力、魅力と3種類の武将ステータスが存在。

これがメリハリのある数値になっていたため、その数値が武将のイメージとして刷り込まれていきました。

 

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趙雲は3つのステータス全てが高いパーフェクトな人材。

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一方の張飛は武力は趙雲と同じものの、知力と魅力はかなり低い数値。このあたり、武将のエピソードが反映された値になっています(張飛は恨みを抱いた部下に殺害)

2人が武力が99なのも面白いんですよね。武力99の武将は、関羽、張飛、趙雲の3人のみ。

んじゃ100は誰かというと…

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呂布!

三國志最強の武将として無双シリーズでも無類の強さを発揮していますが、すでにこの時代からコーエー的には呂布が最強という位置づけだったんですね。

 

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本作ではこんなグラフィックでした。忠誠度が100でも、戦闘中の策略でガンガン裏切るとこなどは、董卓を裏切って殺したエピソードがしっかり反映されています。

 

良い軍師を確保する大切さ

歴史上でも能力の高い軍師が活躍していますが、本作でも同じく軍師の重要性は高かったです。

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基本的に外交、計略を行おうとすると、軍師が「いけるでしょ」「効果ないと思うよー」という風に意見を述べてくれます。そして軍師が「いける」と言った場合、その計略が成功する確率はかなり高いです。

ただ、軍師の能力は『知力』が重要で…。知力が100でない軍師の場合、「いける」と言ってくれた場合でも成功しないときがあるんです。

知力が80台の軍師だとけっこう間違いがあり、90台前半でだいたい信頼できる、95~99だとほぼ間違いなしでした。ただ、100%ではないため、ここぞという時に失敗したりするんですよね。

 

さて、知力においてもステータスが100の人物が1人存在しました。それがこの…

 

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諸葛亮!

この人の言うことは100%当たります。つまり、計略や外交で「いけるでしょう」というセリフが出た場合は100%成功することが確約されたのです。

 

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厳密には相手国へいく途中の敵国で使者が捕まる場合があったのですが、それさえなければ成功率100%。裏切りだろうが謀反だろうがガシガシ決めてくれました

 

そのため、複数人のプレイで諸葛亮を確保されるとさぁ大変。

計略は軍師のセリフを見てからキャンセルできたので、試そうと思えば何回も試せました。そして、「いける」とセリフが出た場合に実行すればOKだったんです。なのでおしょ~は計略チャレンジは1月に3回まで、と決めて遊んでました。

 

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それでも、諸葛亮の能力が高いため3回で「いける」セリフがしばしば炸裂。自国に突入してくる使者を見ながら、引きぬかれていく武将を寂しい目で見たものです。

 

シミュレーションとしての完成度は当時随一

当時、シミュレーションといえばすぐに名前が挙がるぐらい完成度が高かった光栄のゲーム群。その中でも本作は名作として名高い逸品でした。

 

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君主を選ぶほか、自分でオリジナルの君主が作れたりする自由度の高さ、戦争パートのバランス、内政と外交を駆使する楽しさなど、本作にはシミュレーションの面白さ&奥深さがしっかり詰まっていました

日本に三國志を広めたのは、吉川英治の小説、横山光輝の漫画、そして光栄の三國志シリーズだとおしょ~は思っています。

 

ゲームを遊ぶと頭が悪くなる、とかいう学者さんが昔いましたよね。しかし、物事に興味を持つキッカケとして、ゲームは非常に良いものです。

コーエーには無双シリーズはもちろん、歴史メーカーとして三國志、信長の野望シリーズは作り続けていって欲しいですね(*´∀`)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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