『FLOWERS』を制作している『イノグレ』のPCゲーム
可憐な乙女同士の恋愛模様を描いたアドベンチャーゲーム『FLOWERS』。
その制作メーカーである『Innocent Grey(イノセントグレイ)』が手がけたPCゲーム『殻ノ少女』を先日クリアしました!
百合ゲーの『FLOWERS』とは一線どころか180度違う方向性のアドベンチャーでしたがなかなかの良作だと感じます。
家庭用には絶対移植できない表現が満載
本作はサイコミステリィアドベンチャーと銘打たれています。
探偵である主人公が連続猟奇殺人の謎を追うというストーリーなのですが、序盤の表現からしてもうなかなかブッ飛んでました。ゲーム全般を通して死体、しかも猟奇的な奴がたくさん出てきます。これは家庭用に移植できないだろうと感じました。
ただ、それだけにコンシューマでは味わえない生と死の匂いが強く作中に立ち込めていて、強い魅力を発揮しています。
捜査パートでは各所を巡ることができ、カーソルで怪しいところを探るなど、古典的な推理アドベンチャーのシステムも個人的には好みです。
推理難易度がかなり高く、解決に至るフラグが選択肢の前にあったりするなど、攻略サイトに頼らざるを得ない部分がありました。しかしそれを差し引いても自分で真相に近づいていく感覚は心地よく、推理アドベンチャーの醍醐味を味わえます。
キャラクターの個性付けが上手
これは遊び始めてすぐに気がついた点ですね。
本作はキャラクターの個性がとても良くなされています。大きな要因の1つは登場するキャラクターのほとんどにグラフィックが用意されていることです。
メイン、サブ合わせてキャラクターは男女含めて30人近く出てくるにもかかわらず、すべてにしっかり立ち絵があるのは素晴らしいです。文章でのキャラ付けも巧みで、物語の最序盤からキャラクターを認識しやすいのは大きな評価点です。
3部作の第1作目
本作は3部作の第1作目であり、本作では大きなところの物語は完結しません。
いろいろネタバレになるので多くは語れないのですが、今まで遊んだアドベンチャーの中でもトップクラスに衝撃的な展開が繰り広げられたので、未だに余韻が冷めません。
次回作の『虚ノ少女』も購入しました。現在は最終作も準備が進んでいるようです。
18禁ゲームなのはもちろん、内容的に家庭用では絶対に発売不可能なアドベンチャーで、エロ、グロ方面に耐性が無い人にはオススメしかねる逸品です。
ただそういった方面に耐性があり、ミステリやサスペンスなどを好むのであれば、本作は手を出しておくことをオススメします。
何より、ここまで尖った表現に挑戦する姿勢と、それをゲームの面白さに結びつけている手腕は見事! 『FLOWERS』でイノグレを知った自分にとって、新しい側面、魅力を発見できた1本です。
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