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朧村正

【レビュー】朧村正[VITA] DLC第4弾『鬼娘』。アクション、物語、グラフィック、全部が完成度高すぎ!

更新日:

元禄怪奇譚 角隠女地獄 通称『鬼娘』

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これで最期なのが本当に惜しい!

昨日(2014年11月20日)、配信開始された朧村正[VITA]のDLC、第4弾『鬼娘』。仕事場にVITAを持って行って、配信開始されたらすぐにダウンロードするぐらい期待していたDLCです。

 

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家に帰って遊んだところ、あれよあれよとプレイしてしまい、気が付いたら最初のエンディングまで遊んでました。それぐらい夢中になって遊べる出来ですね(*´∀`)

 

※この先、ストーリーのネタバレがあります。まだエンディングを見てない人はクリアまでガマンです(・ω・)

 

アクション部分の完成度は相変わらず高い

過去のDLCと同じく、アクション部分の完成度はさすがです。

今回は羅邪鬼が操作キャラ。子供、大人、そして大鬼の3形態を使い分けて敵を倒していきます。

 

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子供形態はすばやい動きが特徴で、連続攻撃もお手のもの。一番本編に近い操作感覚でプレイできますね。道中もこの形態で走り回ります。

 

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大人形態。

一撃の威力が大きく、攻撃範囲も広いのが特徴。金棒をふりまわすスキルを覚えるとかなり強くなりますね。あと姿が大きいのでヴァニラウェア渾身の2Dグラフィックを堪能できるのも良かったです。

 

 

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そして大鬼形態!

これは必殺技的な位置付けとなっています。無敵状態でゲージが続く限り攻撃に参加できます。ジョジョのスタープラチナみたいなパンチの連続攻撃がとても爽快感があって気持ちいいです(*´∀`)

 

DLC第一弾『白猫』は本編とかなり似通った操作感でした。そしてこの『鬼娘』は、羅邪鬼の特徴をうまく表しつつ、本編とはちょっと違った爽快感が感じられるようになっていますね。素晴らしい!

 

コミカルかつ軽妙に描かれる、二人の恋物語

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今回は女好きで寺を抜け出してきた男、『清吉』と…

 

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閻魔大王の子供である『羅邪鬼』の物語。

 

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清吉がまちがって羅邪鬼に愛の告白をしてしまったことから、2人の冒険が始まります。冒険といっても、清吉は羅邪鬼の持つ袋に入れられてるだけなので切った張ったは羅邪鬼の出番です。

 

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清吉は基本女好きのダメ人間。何かあれば女に声をかけ、木陰で休もうとか、しょっちゅうチョメチョメすることばかり企んでいます。

 

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ただ、ここぞというところでは男気を見せてくれるあたり、キャラとしては羅邪鬼といいコンビだと感じました。戦わずとも物語の中心である人物としての存在感を示してくれましたね。

 

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思わずニヤリとする最期のオチも効いてます(*´∀`)

 

ベイシスケイプ担当の音楽も絶品

本編に続きDLCでの追加BGMもベイシスケイプが担当しています。(『化猫』→工藤吉三氏、『一揆』→千葉梓氏、『白蛇』→金田充弘氏、『鬼娘』→岩田匡治氏

追加された曲もかなりの良曲ぞろいなので、サントラの発売を熱望中です。ベイシスケイプのサントラには外れがないので、ドラゴンズクラウンも含め来年あたりに発売してくれると嬉しいですね(*´∀`)

 

純和風の世界観を見事に表した圧巻のグラフィック

ヴァニラウェアの真骨頂であるグラフィック。今回も圧巻の一言です。

 

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朧村正本編からつづく、唯一無二の2Dグラフィックは今回も健在です。昔話の中からそのまま出てきたような存在感と圧倒的な迫力。魂をこめにこめた仕上がりですね。

 

あと羅邪鬼が可愛い!

最初に発表されたときは、正直鬼の娘かー(;´Д`) と思っていたのですが、実際動かしてみたり、動作を見てみるとまぁ可愛いのなんの。

 

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子供形態の動きはちょこまかとした愛くるしさ(*´∀`)

 

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このショットはかなりお気に入り! 生きているかのような躍動感がありますね。

 

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疲れているの動きもきちんと描かれているあたり、さすがヴァニラウェアだなぁと感心します。鬼娘もいいもんですね!

 

妥協ないグラフィックのためか、やっぱり今回もヴァニラウェアの台所は火の車のようで。神谷さん…このDLCなら1つ1000円でも喜んで出します。もうちょい高くしてくれてもいいんですよー(;´Д`)

 

昔話をモチーフにしつつ、独自の物語と世界観を提示

朧村正のDLC全編にいえることですが、今回は特に特に素晴らしいなと感じます。

 

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『鬼娘』は金太郎、女郎蜘蛛などの昔話をモチーフにしてあります。昔話と言えば、おしょ~世代で思い出すのは『まんが日本昔ばなし』。他の世代も絵本などで昔話に触れたことはあるでしょう。

 

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ただ、誰もが知っている昔話だけに、独自のアレンジを加え作り上げ、ゲームとして面白く仕上げるのはかなり難しいはず。

時代劇、幕末の和風アクションはよくあります。しかし『昔話』の世界を膨らませ存在感を持たせるのは、ストーリーとグラフィックが高いレベルで仕上がっていないとムリでしょう。

そもそもゲームとして開発しよう、という発想からして滅多に無いのではと。もっと人気のあるネタ、それこそ西洋ファンタジーあたりをメインにしたゲームであれば、企画も通りやすしでしょう。その点、朧村正から4つのDLCに至るまで、神谷さんの発想力、想像力には脱帽です。

 

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最期の締めに「とっぴんぱらりのぷう」を持ってくるあたり、昔話に対する深い愛を感じました。

 

 

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アクションとしての出来はもちろん、心がフワッと暖かくなるストーリーでした。最近いそがしくギスギスしていたんですが、それを溶かしてくれました。それこそ、本当に昔話を見た後のような感覚ですね(*´∀`)

ヴァニラウェアの次回作はまだ未発表ですが、叶うなら元禄怪奇譚に続く別シリーズを作って欲しいと切に願います!

 

 

 

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さて、これからは全国をめぐり本編ボスを倒す旅にでます。過去のDLCと同じく、また違ったエンディングが迎えられるので、それに向けてがんばります。そしたらまたレビューですね(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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