【ゲーム屋ネタ】お店が『一番最初に欲しい販促物』はコレだ！

メーカーから送られてくる販促物

ゲームの発売前。

予約促進のため、いろいろなソフトの販促物が送られてきます。で、実際、その販促物で『お店がとにかく一番早く欲しいもの』って何でしょう？

今これを読んでいるそこのあなた！そう、あなたです。

次の３つから１つだけ選んでみてください。ちなみに、おしょ～が働くお店（PAO）の場合です。

選んでくれましたか？

それでは、それを選んだ理由も考えてみてください。

はい、では…①から順に答えていきます！

これは…不正解！

ポスターはだいたいB2ポスターが多いです。大きくて目立ちますし、モニターを使った展開に入れることができます。棚上に展開したり、通路上に使ったり。いろいろ使い道がある販促物です。

しかし一番最初に欲しいか？と聞かれると、実はそうでもないのです。

ウチのような新品中古ともに扱っているお店で、かつ店舗の大きさも大きくないところだと、早期に棚で大きく展開というのはなかなか難しいです。

また、ミリオンタイトルが連発していた昔と違い、現在はハーフミリオンもなかなか出ない状況です。かつゲームを遊ぶユーザーも情報を積極的に取り入れるコアユーザーが多くなってきているため、早期で大きく展開するのはかなり少なくなってきました。

そのため、発売数ヶ月前であればポスターは１枚あれば十分、という感じです。もちろん、直近で大きく展開したり、超ビッグタイトルの場合はある程度の枚数が必要となりますが、基本的には数ヶ月前であれば１枚あればいいかなーという感じですね。

正解です！

なぜダミジャケかというと『予約棚ですぐ使える』からなんです。

ウチのお店には予約棚と呼ばれる、発売前ゲームのダミジャケが置いてある棚があります。ここからダミジャケをレジに持っていけばスムーズに予約できるんですね。

で、お客さんもこの棚をチェックして予約してくれることが非常に多いです。そしてダミジャケはすぐにこの棚で展開することができるんですね。これはポスターではできません。

もちろん、レジでタイトルと機種名を伝えることでも予約ができます。ただ、人の心理としてなるべく手間がかからないほうを選ぶ傾向があります。「すみません、●●●●ってタイトル予約できますか？」とスタッフに話すより、ダミジャケなら持っていくだけで楽ですよね(*´∀｀)

だから、PAO的にはダミジャケ１枚がであると嬉しいです。ソフトと同じ大きさなので展開に小回りが効くのもGOOD。ここだけでなく、他の棚にも置いたりして複数場所で展開したり、なんて使いかたもあります。

というわけでこれは不正解！

モニターで予約タイトルの映像を流すのは、かなり大きいタイトルでもなかなかやりません。その時期で発売するタイトルが優先的にモニターで使われますし、中古タイトルのアピールも必要です。

また、予約タイトルでも発売１ヶ月を切ったものを流す場合も多く、映像DVDが数ヶ月前にあっても使えないことがほとんどなんですね。お店も大きくないので、モニターの台数も限られていますし。

コアなユーザーは公式サイトなどで観ていることも多いので、早期段階ではなかなか使うのが難しいのです(；´Д｀)

最初に書いたように、これはあくまでPAOの場合です。

複合店や量販店の場合は、また違った答えになるかもしれません。ただ、ダミジャケ１枚の効果って、メーカーさんが考えているよりも、けっこう大きいんですよね。

というわけで今日はお店側の視点から販促物について書いてみました。ちょっとでもへぇーと思ってもらえたら嬉しいです(*´∀｀)

1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。