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『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』。鬼瓦を活かすゲームは昔も今も本作だけ!【ファミコンレビュー】

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1986年公開のアニメ映画『火の鳥 鳳凰編』のゲーム化

手塚治虫のマンガ『火の鳥』。原作は鳳凰編以外にさまざまな編が描かれ、壮大な物語として今でも語りづがれています。

今回紹介するのは、アニメ映画として公開された『火の鳥 鳳凰編』のゲーム!

 

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『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』[1987 コナミ]

 

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本作は1986年公開のアニメ映画『火の鳥 鳳凰編』をゲーム化したものです。

アニメのゲーム化というと、なんとなく出来が良くないイメージがありません? おしょ~もそうだったのですが、本作は逆に原作、映画とはまた違った面白さを作り上げていました。

 

大活躍の『鬼瓦』

本作では主人公の我王(がおう)を動かしてボスを倒し、火の鳥の絵のパーツを取ればステージクリア。

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画面を見てもらえるとわかるように、スーパーマリオみたいな感じの横スクロールゲームとなってます。動きは軽快でこれはいい!と思いきや…マリオと違う部分がありまして。

 

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それが『ジャンプ力』。

我王は2ブロックぐらいの高さまでしかジャンプできないんです。そのため、マリオみたいにジャンプしてどんどん進んでいくことができません。

 

そこで使うのが鬼瓦

 

下とBボタンで鬼瓦を目の前に設置することができます。

 

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ジャンプでは乗り越えられない場所も、鬼瓦を設置することで超えられるように! この鬼瓦、崖を越えるだけでなく、ホントいろいろなところで使えます。

 

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上画面は大和ステージ1面のボス。最初の状態だと上下左右に動き、我王の攻撃が非常に当てづらく、逆にダメージを食らってしまいます。そんな時は鬼瓦の出番!

 

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階段みたいな形に鬼瓦を設置することで、ボスの動きが制限されます。設置した鬼瓦は壊すことができるので、1つだけ破壊すればすき間から攻撃を一方的に当てることができます。この倒し方、当時プレイした人は誰もが覚えているはず(*´∀`)

この鬼瓦の使い方はプレイヤーに任されているため、子供だったおしょ~にとってすごく楽しいシステムでした。

 

普通に進むだけではクリアが困難

本作はステージクリアで次のステージに進みます。大和ステージが8つ、太古が5つ、来世が3つ。

スーパーマリオはどんどん進んでいけばいずれはクリアできました。しかし、本作は大きなトラップがありました。大和ステージ8だけ、非常に行きづらい作りになっていたのです。

 

本作では壁の中にワープゾーンが隠されていて、それに入ると別のステージへワープします。そして、大和ステージ8へ行くには、太古ステージ3に隠されているワープゾーンに入らないとこのステージに来れなかったんですね。

 

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火の鳥の絵のパーツを組み合わせるシーン。大和ステージ8で手に入るパーツは顔部分というあたり、最後に訪れるステージになることを開発陣は想定していたようです。

子供時代はこのステージが見つけられず、延々と各ステージをさまよっていました…。初めてこのステージに突入し、クリアできたときは本当に感動しましたね。

 

音楽担当は悪魔城ドラキュラの山下絹代さん

本作の音楽は、悪魔城ドラキュラやエスパードリームなどを手がけた山下絹代さんが担当しています。

 

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当時のコナミゲームは、ナンバーワンと言って過言ではないほど本当にBGMが良かったです。そして本作もその例に漏れず名曲ぞろいでした。曲数は少ないもの、今でも口ずさめるメロディはさすが山下さんです。

特にエンディングで流れる映画版の曲のアレンジVerは、恐ろしいまでの名曲として昇華されてます。あれは子供でも全身に鳥肌がたちました…! ていうか今でも鳥肌たちます。

鬼瓦システムが面白い反面、マリオのようなかんたんな操作とはちょっと違っていたため、万人には受けなかった本作。ただ、個人的にはゲームも音楽も、非常に心に刺さる1本でした。

 

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本作の影響で原作マンガ、そしてアニメも見ることになり、それぞれがまた傑作と言えたものだから、よりゲームに対しての愛着も沸いたのかもしれません。

 

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中古ソフトとしては箱説なしであればかなり手頃な値段で手に入ります。コナミの隠れたいぶし銀、秀作として今遊んでも楽しめる1本です(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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