現在まで続く女神転生シリーズ初期2作品のサントラ
女神転生、メガテンシリーズと言えば悪魔合体システムを採用した、今でも高い人気を誇るRPGです。その原点であるファミコン版女神転生1と2のオリジナル音源とアレンジ音源を収録したサントラを今日はご紹介します!
ジャケットからして禍々しいです。これぞメガテンといったイラストですね。
音楽を担当しているのは増子司さん。この方は1980年~90年代のゲーム音楽において、ギターサウンドの表現において第一人者といって良い方です。また、ディレイエフェクトなど高度な技術を使ったことで、ファミコンとは思えないメロディになっています。つまりすごい人、ってことです(*´∀`) 本サントラではその圧倒的なロックサウンドを堪能することができます。
女神転生シリーズの音楽の流れを決定づけた、珠玉の音楽が目白押し
ファミコン版の時点で、増子氏がいかに強烈な個性あるメロディを生み出したかがわかります。
おしょ~は1のみプレイ経験があるのですが、1の時点でハードロック調の戦闘音楽が確立してるんですよね。『Battlefield』は今聞いてもファミコンとは思えないスピード感と『ギターの魂』がこもってます。
戦闘曲以外でも名曲が多く、初期迷宮曲の『DEADLAUS』。邪教の館で流れる『祈り』は今でも音楽の最初から最期まで口ずさめるほど、小学生のおしょ~に刺さった曲です。ラストダンジョンの『ANFINI』、ラスボスの閣下ことルシファー戦の『Last Battle』も捨てがたいです。
女神転生2になると、もはやファミコンの曲とは思えません。拡張音源N160の威力が存分に発揮されてます。戦闘曲『BattleField』は1と同じメロディながら、曲の厚みが段違いに進化。同じく戦闘曲『Death Match』は疾走感やギターの音色をファミコンで一番良く再現しているのでは?というぐらい盛り上がる曲になっています。
▲女神転生2の戦闘曲『Death Match』。シリーズ全体を通してもトップ10に入る抜群の疾走感です。
超充実のライナーノーツ
数あるゲームサントラの中でも、これほど充実したライナーノーツはちょっと記憶にありません。ページ数60ページ超え。曲解説、開発者インタビュー、魔都東京めぐり、CM制作秘話、著名人の寄稿、マンガ、辞典。ファンブック並みの力の入れ具合は本当に感服です。これは当時、サントラを買った人にとってはものすごく嬉しい内容だったでしょう。
▲インタビュー。ライナーノーツでこんなインタビュー記事があるのはなかなかありません。
▲若き日の悪魔絵師こと金子一馬さん。このころは一魔、だったんですね。
▲ゲームに出てきた東京の各所を巡る紀行文や…
▲CM作りに関しての裏話も。
▲エンターブレインの浜村さんやベニー松山さんの寄稿文まで載ってます。下手なファンブック顔負けの出来映えです。
今のサントラはライナーノーツが簡素なものが多く、ダウンロード配信のデジタル音源ともなるとライナーノーツが存在しないのが当たり前です。しかし、こんな力の入ったものを見せられたユーザーは、そのメーカーに対してより強いファンとなってくれるはず。コスト面だけを見るのも良いですが、長期的な視野でライナーノーツを作ってくれないかな、と本サントラを見て感じますね。
メガテンファン、ペルソナファンなら買いのサントラ
音源は今のゲーム機に比べるとさすがに劣りますが、その劣った音源でこれだけの表現ができることがわかる1枚に仕上がってます。戦闘曲はもちろん、それ以外に名曲が多数収録されているので、未プレイの人でもまったく問題ありません。
今でも新品が手に入りますし、価格的にも手頃。メガテンファンはもちろん、ペルソナのみを遊んでいる人にとっても新鮮かつシリーズの源流を感じることができる良盤です(*´∀`)
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