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ファルコム音楽好きには珠玉の1冊、『Falcom Music Chronicle』

更新日:

週末、仕事場に届いていたのがコレでした。

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Falcom Music Chronicle
(ファルコムミュージッククロニクル)

日本ファルコムの音楽史をまとめた、
決定版と言える1冊です。
発売を心待ちにしていましたが
実際に手にするとジーンときますね(*´∀`)

中身は3分割となっています。

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左から
・日本ファルコム音楽大全
・スペシャルCD楽譜集
・ファルコムミュージッククロニクルスペシャルCD
となっています。

メインとなる音楽大全ですが…
スゴイですよこれは。

今まで出たファルコムの音楽CDが
全部網羅されているんです。

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左はファルコム初のゲーム音楽販売となった『ザナドゥ』。
右はゲーム音楽の礎を作った『MUSIC FROM YS』。

それぞれ、レコードやカセットテープ、
CDの販売年月日はもちろん
曲目も完全網羅。

メインな作品のジャケットが大きいのもGOOD。
解説もしっかりしているので、
ファルコム音楽好きにとっては
至福のひとときが過ごせます。

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故・木村直樹氏が唯一残したゲーム音楽アレンジ。
『THE LEGEND OF DRAGON SLAYERS』

これ、最初おしょ~は
カセットテープで買ったんですが
あまりの素晴らしさにあとで
CDを買い直したぐらいの名盤です。

こんな懐かしいアルバムから、
軌跡シリーズのサントラまで
しっかりこの1冊に網羅されています。

そして。

それ以上におしょ~が価値を感じたのが
ファルコム歴代の重要人物インタビュー。

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日本ファルコムの創業者、加藤氏や…

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イースやソーサリアンの曲を多く手がけた
石川三恵子氏のインタビュー。

これは他の本では載っていないような
レベルまで書いており、
新旧問わず、ファルコム音楽好きにとって
非常に興味深い内容になっています。

特に石川氏のインタビューは
昔から現在までファルコムに受け継がれている
意識ややり方について語っているので必見。

やっぱり核となる部分が
しっかりしているからこそ
今のファルコムの音楽も高いクオリティを
誇っているんだなと感じました。

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値段は5,229円ですが、
それだけの価値があって余りあります。
これ1冊を肴(さかな)に、ファルコム音楽について
語り合いたいですね(*´∀`)

唯一、残念なのは
古代祐三氏がインタビューはおろか
名前も載っていないことですね。

古代氏が在籍したときは、
ファルコム社内でクリエイターが
次々と退社していった時期でした。

当時いろいろあったことを推察させますが
昔のファルコム音楽を語る上で
古代氏を抜きにしては語れない部分が
多いです(サウンドドライバの作成とか)

なので、氏のインタビューは
欲しかったですね。
それさえあれば、満点と言える内容でした。

ただ、若い人は古代氏というより
空の軌跡あたりからファルコム音楽に
出会ってきてファンになっているようなので
おしょ~みたいな古参のファンでなければ
満点といえるかも。

と、ちょっと苦言を書きましたが
全体としてはとても良書となっています。
ファルコム音楽ファンにとって
珠玉の一冊であることは間違いないので
興味のある方はぜひ手に入れておくことをオススメします(・ω・)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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