サラマンダ、って読むんです
グラディウスの続編として1986年、ゲームセンターに登場した沙羅曼蛇(サラマンダ)。続編でありながらアイテム式のパワーアップや縦横スクロールが混在するステージ構成などが斬新で人気を博しました。
ファミコンに移植された際はスケルトン仕様のカセットで発売。これまた話題になりました。
というわけで今回のゲームサントラ千夜一夜は『沙羅曼蛇 アーケードサウンドトラック』を取り上げます!
1と2でそれぞれ異なる特色
沙羅曼蛇1は東野美紀さん、2は前田尚紀さんがそれぞれ作曲を担当しています。
グラディウスでは透き通った音色が印象的だったのに対し、沙羅曼蛇1は曲の毛色からして違います。
その代表が『Power of Anger』。生命の鼓動が感じられるようなドクンドクンした旋律が大きな特徴です。一度聞いたら忘れない独特の味があります。
あとはボス戦の『Poison of Snake』もどっしりとした重厚感。緊迫した戦いのプレッシャーを感じることができます。
海外版となるライフフォースでは疾走感のある曲が増えており、『Thunderbolt』『SlashFighter』なんかはグラディウス寄りな仕上がりといえるでしょう。
そして沙羅曼蛇2。
これは1とはイメージがガラッと変わってます。宇宙空間、SFチックでポジティブな旋律になっていて、一般受けはこちらのほうが良いんじゃないかなと。
『SILVERY WINGS AGAIN』『SENSATION』も良いですが、おしょ~的なオススメは『DEAR BLUE』。本サントラ随一のスピード感あふれる良曲です!
あとは1の曲がリメイクされているのもポイント高し。『POWER OF ANGER』なんか原曲の良さをいかしつつ、スタイリッシュに進化。上手にアレンジしてあるなーと感心しちゃいます。
ライナーノーツの他にスコアブックも付属
復刻盤ということで、ライナーノーツ内のコメントは東野さんや前田さんなど当時作曲関連に参加した関係者の方が言葉を寄せてます。コメント自体は長くないですが、東野さんの思い出話はけっこう興味深いです。アルバイト時代にこんな良曲を生み出すあたり、才能の塊な方ですね。
あとは沙羅曼蛇1の楽譜が掲載されたスコアブックが同梱されてます。これは楽器できる人にとっては嬉しいんじゃないかと。譜面は昔のゲームサントラには必ずといっていいほどありましたが、最近ではあることのほうが珍しいですよね。
今でも新品が手に入るのがポイント高し
復刻されたのは2003年ですが、今でも新品が手に入るのがいいですね。価格も2600円ちょいと買いやすい価格。
当時のコナミは良曲生み出しメーカーみたいなところがありました。どのゲームの曲もハズレどころか良曲ばかり。ゲームも面白く、ゲームメーカーの中でも存在感がありました。
そんな良曲の流れを感じる1枚として、本サントラは押さえておきたいところ。今聴いても古さをあまり感じないのもなにげにスゴいです。若いゲーム音楽好きにも聴きやすいのでぜひぜひ!
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