コーエーがまだ光栄だったころ
コーエーと言えば、無双シリーズで名前が知られているゲームメーカーです。
そんなコーエーの社名がまだ光栄だったころに発売された歴史三部作のオリジナルサウンドとアレンジバージョンを収録したサントラがこちらとなります。
歴史三部作 光栄オリジナルBGM集 Vol.1
歴史三部作とは『信長の野望』『三國志』『蒼き狼と白き牝鹿』という3作のシミュレーションゲームのこと。
このうち、信長の野望と三國志はいまだに発売されて続けています。残念ながら蒼き狼と白き牝鹿は題材がジンギスカンという他2作に比べるとマイナーだったため新作が途切れてしまっています(個人的には大好きでした)。
ジャケット裏面に掲載されている三部作のジャケット画像。どれもおしょ~世代にとっては懐かしいパッケージです。
これら三部作のオリジナルBGMとアレンジバージョンを収録したのが本サントラとなります。
サントラの中はこんな感じ。ディスクのデザインに時代を感じます。
光栄のアンケートハガキもありました。郵便番号がまだ5ケタだったりするあたり、これまた時の流れを感じますね。ただ、サントラでこういったアンケートハガキが入っているのは珍しいですね。最近はほとんど見かけないので。
作曲は菅野よう子さん
本サントラの収録曲のほとんどは、あの菅野よう子さんが作曲を手がけています。菅野さんといえば『カウボーイビバップ』や『マクロスプラス』、『攻殻機動隊』などアニメ音楽で特に有名ですよね。
ライナーノーツには全曲の楽譜を収録。現在のサントラは曲が長くなったこともあり、こういった楽譜はほとんど見かけません。ゲーム音楽の進化を感じられる部分でもあります。
1曲目『信長の野望 全国版 オープニング』は名曲中の名曲。長さは20秒ほどしかないのですが、戦国時代の儚さや無常観が凝縮したようなメロディが心に刺さります。この1曲だけでもゲーム音楽史に語り継がれるでしょう。今でも新規作で『Overture ~信長の野望~』として流れているあたり、信長の野望を代表する曲ですね。
9曲目『三國志 オープニング』も負けず劣らずの名曲。ファミコン版でこの音楽を知った人も多いでしょう、。
34曲目と38曲目の『蒼き狼と白き牝鹿 シンギスカン 世界編 戦争(騎馬の舞い)』は戦闘時の音楽としてとても秀逸。広大な大地を駆ける映像が頭に浮かんでくるようです。
アニメやCMで使われる曲などを多く作曲している菅野さん。このサントラを耳にすると、その実力がゲームにおいても変わらず凄まじいものがあると感じられますね。
現在はプレミア化で入手困難
本サントラは発売したのが1989年。古いこともあり、現在ではプレミア化しちゃってますね。
▲Amazonでは4万円近い値が…。売り手側の言い値みたいなところはありますが、希少性が高いことは間違いありません。
リアルタイムで遊んだ世代にとってパソコンの原曲が聴けるのが最高ですね。特に『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』の原曲が入っているサントラは自分の知る限りこれぐらいしかないので。
コーエーの歴史を知る上でもこのサントラの価値が下がることは無いでしょう。古き良き名曲を知る上で貴重な1枚ですね。
なお、信長の野望シリーズのオープニング&エンディングアレンジVerを集めた『信長の野望 サウンド・ヒストリー』や菅野さんの曲を集めた『光栄ゲームミュージック・ワークス~菅野よう子コレクション』などは安価で手に入るため、菅野さんファンはこちらをまず買ってみるのもオススメです(*´∀`)
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