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【サントラレビュー No.014】『ファイナルファンタジー3 悠久の風伝説』。植松氏のアレンジ能力に脱帽!

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FC時代にこのアルバムは反則級

おしょ~はゲームが大好きですがそれと同じぐらい、ゲームミュージックが大好きです。サントラCDを集めてかれこれ25年以上になります。有名どころからレアなものまでいろいろ持っていますが、今回紹介するのは、超有名、だけどちょっとマイナーという1枚です。

ファイナルファンタジー3 悠久の風伝説

オリジナルより早く発売した異例のサントラ

普通、ゲームサントラはゲーム音源曲を収録し、アレンジバージョンは数曲か、そもそも入っていない形でした。

しかしこの1枚は、ゲーム音源は1曲も収録されていません。しかも、ゲーム音源を収録したサントラよりも前に発売しているんですね。アレンジ盤がオリジナル音源盤に先駆けて発売しているのはかなり珍しいと思います。

そして、この1枚の完成度がかなり高かったためオリジナル盤が出るのに影響があった、とまで言われています(この1枚で満足してしまったため)。なにせ、FF3のオリジナル盤はFF4のオリジナル盤より後に発売しているという…(ユーザーの要望により実現)

植松氏がすべてのアレンジを担当

ではなぜこのアルバムが完成度的に高いのか? それはやはり、原曲を担当した植松氏が全部のアレンジを担当していることが理由でしょう。

『ドーガとウネの館』は原曲を超えた素晴らしいアレンジが施されています。

もちろん、原曲あってのアレンジ、ということはわかっているのですが、音色の透き通った感じや幻想的なチャイムの音はもう魂を取り込まれる威力を誇ってました。現におしょ~はこっちのアレンジ盤ばかり聴いていたことを思い出します。

曲目も、1曲ごとではなくシチュエーションに応じた場面で英語の語りが入ったり、オリジナルのボーカル曲が流れたりします。またそれが素晴らしく。

特に『Roaming Sheep』 は知る人ぞ知る名曲です。FF3やFF6のCMで使われていたりしますね。後々に『Eyes on me』『Melodies of life』など女性ヴォーカル曲につながる流れを感じることができます。

帯もきっちり残してあります。今でも聴くことができるのは嬉しいです。音楽配信が当たり前の時代ですがCDという記録媒体の息の長さに驚きます。

そして、ライナーノーツの植松さんの言葉。収録時に不思議なことが続出してたみたいです。もう今から24年前なんですね。ひさしぶりに聴きながらこの記事を書いてみましたがぜんぜん古さを感じないのはスゴイです。

今でも中古で比較的安価で手に入るのと、収録されている曲がすべてオリジナル曲のアレンジで構成されているためゲームミュージックを集めはじめた若い人にも手を出しやすい1枚だと思います。『ドーガとウネの館』のアレンジだけでも買う価値はあるので、機会があればぜひ手に入れてほしいと思います(*´∀`)
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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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