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【ニーアオートマタ クリアレビュー】40時間の旅路の果てに感じたもの

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プレイすること40時間…ついにクリア!

(※本記事には『ニーア オートマタ』『ニーア レプリカント(ニーア ゲシュタルト)』の重大なネタバレ満載となっています。プレイ中だったり、プレイしようかなーと思っている方は納得の上、続きを見てください)

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3月13日、3時21分。

ついに『ニーア オートマタ』をクリアしました…!

 

圧倒的な3Dアクションとグラフィック表現

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前回の記事で書いたように、アクションの進化は言うこと無しの出来! レスポンスの良さ、攻撃の爽快感、エフェクトの切れ味、プラグインチップによるカスタマイズ性、ストレスフリーな操作系…。3Dアクションにおける到達点の1つといえますね。

 

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グラフィックの質感、空気感も抜群でした。人類のいない硬質な世界をしっかり表現。お使いイベントで移動しているときに何度足を止めたかわかりません。

そして音楽は言わずもがな。前作から引き続き採用された曲はもちろん、新曲の数々も世界の風景、場所にあった楽曲が揃っていました。インストからボーカル入りまでさまざまなバージョンがあったのも良かったです。早くサントラが欲しいっ…!

 

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人類のいない世界でのアンドロイドと機械生命体の戦いというディストピア的世界観は、周回を重ねるごとに魅力を増していきました。

どちらも作られた存在でありながら、最終的には人間のような感情や行動を見せるようになり、遊びながら『人』の定義ってなんだろう? アンドロイドも機械生命体も『生きている』んじゃないか? という、ゲームをプレイしながら普段考えることが無いような気持ちを抱きました。

 

 

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ゲームの常識に囚われない数々の仕掛けも本当に楽しかったです。最終的に迎えたEエンド、最後の敵がスタッフロールって誰が想像できたでしょうか。他者とのつながりを感じさせるメッセージや援軍の演出は心がジーンと熱くなりました。夜中の3時過ぎでしたが、あの瞬間、確かに誰かの思いを受け取った実感できました。

 

さて、最後の質問で

「君に…弱き者たちを助ける意思はあるか?」

それまでの流れを考えれば普通は『はい』を選び続けるのではと思います。自分のセーブデータで他者を助けられるなら…と考え、実際に行動した人が多数いるでしょう。

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でも今回、自分はそれを選択しませんでした。そのため現在もセーブデータは残ったままです。前作ニーアでは消せたのに…!

 

セーブデータを消せなかった理由

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前作では登場キャラ『カイネ』を助けるために2つの方法がありました。

①『カイネを殺す』

②『自分の存在を消す』

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後者を選ぶと自分の存在(すべてのセーブデータ)が消えるのと引き換えにカイネは人間になり命が救われ、最後のDエンディングを見ることができます。裏を返すと、Dエンドを迎えるためにはセーブデータを消すしかないのです。システム的に1度しか選べないため、自分も実際に選択するときは勇気が入りました。

今作もセーブデータを消す選択肢があるのは前作と同じなんですが、今回消せなかったのはなんでだろうと考えてみたところ、2つ原因があると考えました。

①セーブデータを消す選択の前にEエンドを見ている

 

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前作ではセーブデータを消さないと最終エンディングが見られません。しかし今回、プレイヤーは選択肢の前に最終エンディングを見ることができます。

だからセーブデータを削除するかどうかを問われたとき「最後のエンディング見ちゃってるからなぁ…」と思っちゃったんですね。これがEエンドを見るために消す必要があったなら消せたのかなと。これは前作と比べると大きな違いです。

②物語とセーブデータを消す行動がつながらない

前作では自分の存在と引き換えにカイネがマモノの呪縛から開放され助かります。『存在を消す』部分と『セーブデータを消す』部分がとてもうまくリンクしていたので、セーブデータを消す選択肢を澄んだ心で選ぶことができました。

 

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一方、オートマタでは、見ず知らずの人に助けてもらった恩返しとして、自分も誰かを助けるか?と問われます。セーブデータと引き換えに、誰かを助けるかどうか。それまでの流れからすれば選びたくなるのが人情です。

ただこれ、ストーリーとの結びつきは薄いんですよね。

ニーアオートマタの世界で他プレイヤーの介在を感じられるのはネットワーク接続での義体回収システムのみ。他のプレイヤーという存在をゲーム内で前面に押し出してきたのはこの場面が最初で最後です。

①で書いたように、すでにEエンドで2B、9S、A2たちは助かって(復活して)ます。なので、本作でのセーブデータを消すかどうかの選択肢は、他プレイヤーのために自分のセーブデータを投げ出すかどうかの選択肢となっています。

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最後のシューティングで助けてもらっておいて人としてどうかとは思いますが、『あくまで物語上でのキャラクターを救うためにセーブデータ削除ギミックを使ってほしかった』と個人的には感じました。

なのでストーリーとリンクして必然性があった前作の選ばせ方のほうが自分は好きだし、重みもよりあったから選べたのだと思います。オートマタも物語が良かっただけにストーリーの中でデータ消しの選択肢を盛り込んでほしかったです。

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セーブデータを消す選択ができなかったのは個人的にショックでした。でも正直な気持ちとして選べなかったですよね…。おそらく選ぶ人のほうが多数派だと思いますし、それだけの力がある秀逸な演出だったと思います。

 

家庭用ならではの濃密な体験

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セーブデータ削除の演出は前作が上回ったと個人的には感じるものの、全体を通してまごうことなき良作、名作だったと断言できます。そうでなければいそがしい社会人が夜中の3時過ぎとかまで睡眠時間を削ってまでプレイはしないでしょう。最近スマホゲームを遊ぶ機会が増えましたが、本作の濃密な体験はやはり家庭用ならではだなと強く感じます。

プレイ直後なこともありますが、いろいろな場面が頭に去来します。印象的なシーンが本当にたくさんありました。

 

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2Bがウィルスに侵されていくシーン。視覚的な演出も素晴らしかった印象的な場面です。最初、たどり着けずにバッドエンドを迎えてしまいました。

 

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3周目に突入するときのシーンとか大好きです。ここから本編だよーと言わんばかりの導入部で期待感を激烈に高めてくれますよね。

 

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Dエンドでは宇宙に機械生命体の記録が打ち上げられたりと、続編への布石と思える部分も。憎しみから開放されたようなアダムの描写が印象的。個人的には9Sもいっしょに行く流れが好きです。

 

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Eエンド後にアーカイブで見られる報告書。ヨルハ計画を考えたアンドロイドは劇中に登場していません。このあたりの謎は設定資料集で明かされるのか? すごく気になります。開かない扉もありましたし、DLCで保管される可能性もありますね。

 

また数年後にニーアシリーズの新作がプレイできれば…と願わずにはいられません。

 

もし次回作があったとき、セーブデータ削除のギミックは果たして搭載されるのか? はたまたそれを超える新しい選択が現れるのか? そのあたりも楽しみにしつつ、本作を生み出してくれたヨコオタロウさんを始め、開発陣の方々に心から感謝を捧げます。本当に濃密な40時間でした!

 

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おしょ~
1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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