【レビュー】『Fate/Grand Order(FGO)』。Fateの世界をさらに広げるストーリーが魅力！

iOS版が8/12に配信開始

Fateシリーズの最新作『Fate/Grand Order』。

Andloid版が先行して配信されていましたが、8/12にiOS版も配信開始となりました。

昨日、ちょうどプレイすることができたので、初プレイの感想を語ってみますね。

おしょ～はFate stay/night、hollow/ataraxiaをPCで遊んでおり、アニメやFate/zeroの小説を買って読むぐらいのレベルです。

今回のFGOは奈須きのこさんもかなり企画やシナリオに関わっているようなので、どんな物語が展開されるか、かなり期待していました。

で、いざゲームを始めてみると…

ものすごーくTYPE-MOONらしい！

説明もそこそこにいきなり事件に巻き込まれ、ストーリーが展開していく様子もFateらしいなぁと。キャラクター造形や台詞もまさにTYPE-MOONのそれ。独特の味があり魅力的ですね。

いきなりFate/stay nightの舞台である冬木市に転送されて戦いをすることになるのも、ファンとしてはワクワクします。

シリーズとしてのつながりを感じさせてくれるのもGOOD。ファンにとっては魅力的なストーリーと言えます。

一方、ゲームシステムの部分は目新しいところはありません。一般的なスマホゲームに見られる要素をFate風で味付けした仕様となってます。

ガチャもしっかり存在。聖晶石という石を使ったガチャはレア度の高いサーヴァントやアイテムが出ます。このあたりは他のスマホゲームと同じ仕組み。

とりあえず10回ガチャをやってみたら星５つのロード・エルメロイII世（Fate/zeroのウェイバー・ベルベット）が。本人の能力は足りないものの諸葛孔明として召喚されている、というプロフィールが面白いですね。

ストーリーの進行にしたがってサーヴァントの数も多くなっていくようです。原作やアニメに出てきたサーヴァントがどのくらい実装されていくのか？ １年というスパンでゲームが一区切りつくように設計されているそうなので、そのあたりも含め注目です。

戦闘システムはターンごとに展開。手元のカードから３枚を選び、組み合わせによって追加攻撃が可能。NPというゲージを貯めると宝具を発動することができるように。

本質的な仕組みとしては既存のスマホゲームと変わらない印象。敵が強くなってくるとサーヴァントを強化しないといけませんし、そのためには戦闘をこなして強化アイテムをゲットする必要があります。

聖晶石ガチャであれば強力なサーヴァントや強化アイテムが手にい入ります。ただ、連続して何十回も行うには課金する必要が出てくるので、そのあたりは財布と相談、ですね(*´∀｀)

他のスマホゲームと比べると、ちょっと完成度が低く感じる部分もありました。

・アプリを立ち上げたときのローディングが遅い

ロゴ表示→ローディング→タイトル画面。という流れなのですが、ちょっとスピードが遅いです。立ち上げ時点でのフリーズも経験しましたし、他のスマホゲームに比べると信頼性はちょっと低いかなぁ…。

・テンポが遅い

戦闘時のスキップができないのは痛いです。攻撃モーションの長いサーヴァントはモーションを飛ばしたくなるのですが、今のところ戦闘スキップや高速化は実装されていないようです。

ガチャを回したときはタップで演出を飛ばせます。ただ、そのスピードがちょっと遅い…。演出自体は凝っているのですが、逆にそれが原因でスキップが遅くなっちゃってるのかなーと。

『ゴシックは魔法乙女』だとワンタップでガンガン飛ばせるのでストレスはありませんでした。このあたりはユーザー目線で改善して欲しいところ。

もともと魔術の能力も高いサーヴァントだった第５次のランサーが、本作ではキャスターの枠で登場。このように、原作やアニメを見た人にとって新鮮なシチュエーションが存在します。

この魅力はかなり高く、まごうことなきFateシリーズと言ってよいでしょう。

盾子ことマシュ。もともと人間だったはずが、転移の際にサーヴァントと融合してしまいます。真名も宝具もわからない状態で、今後このあたりの謎が明かされていく過程も楽しみです。

冬木市だけでなく、他の年代での物語も数多く用意されている模様。Fate原作、及びアニメから入った人ならかなり楽しめるストーリーと言えます。

逆にFateシリーズが初めてだと厳しいかなぁ。前提となる知識があったほうが確実に楽しめますが、それが無いとちょっと置いて行かれてる気になっちゃうかもしれません。

Fateシリーズの世界をさらに広げる物語なので、ファンなら一度は遊んでおくべき１本。スマホゲームの中ではかなりシナリオに力が入っているため、普通のアドベンチャーゲームを遊ぶ感覚でプレイできるのは個人的にGOOD。シナリオ目当てでプレイを続けたいですね。

1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。