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雑記

任天堂の経営方針説明会で感じた『凄さ』。

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任天堂の今後を示す説明会

今日、任天堂の経営方針説明会が開かれました。公式HPから全文が見られるようになっています。(任天堂 経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会

この発表を受けて株価は下落。各メディアもそんなに持ち上げた反応ではなく、むしろ大丈夫か任天堂?という雰囲気を感じます。

・任天堂、スマホ向けアプリを年内に提供へ ゲーム移植は否定、専用機プラットフォームは堅持(ITmedia)

・任天堂第3四半期決算/経営方針説明会実施。任天堂はスマートデバイスにどう向き合っていくのか(4gamer)

おしょ~も全文を読みました。いろいろ感じるところはある中、純粋に凄いな、と感じた部分がありました。

■「ハード・ソフト一体型のビデオゲーム専用機プラットフォームを経営の中核とすること」

スマホ、ソーシャルの隆盛の中、『当社が自社ハードを捨てて、他のプラットフォームに軸足を移すということは考えていません』ことは変えないと言い切りました。これを見ておそらく大半の人が『なんで儲かるスマホにソフトを出さないんだろう』って考えたと思います。

ここがスゴいなと感じた部分です。

ドラクエのスマホ用完全新作『ドラゴンクエスト スーパーライト』が4日間で100万ダウンロードを達成しているように、任天堂も持っているビッグタイトルをアプリ化すればあればすぐにそのレベルは達成されるでしょう。

なのに、それをせず逆風著しいハードとソフトの一体化にこだわった。投資家からは失望され、株価はガクンと落ちました。

■実現したい目標を達成するための手段を貫く

企業は利益を上げるために存在します。利益がなければ従業員の給料を払えないし存続もできません。しかし、利益があれば任天堂の目標は達成できるんでしょうか? 答えは否です。

説明会の中で岩田社長は『娯楽』を

娯楽の再定義
『世の中の人々を、商品やサービスを通じて笑顔にしていくこと』

から

娯楽の再定義2
『人々のQOL~生活の質~を楽しく向上させるもの』

と再定義(拡大)しました。これらを目標とし、実現することを表明したわけです。短期的な利益でなく、中長期で人々の生活の質を向上させるプラットフォームを創りあげ、その結果として利益を得る。これを世界的な企業が、状態の悪い中で表明したことは凄いことです。

どう考えてもスマホゲームに進出すれば莫大な利益があげられることがわかっている中で表明した、というところの凄みをおしょ~はひしひしと感じました。

■今後の任天堂に動きに注目

今回の説明会で発表した内容が、どのように実現されていく、しようとしていくのかに注目です。5年後や10年後にこの説明会が転換点だった、と言える日が来るかどうか? 未来は現在の行動によってどのようにも変化するので、楽しみに見ていきたいですね。

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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