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【サントラレビュー No.031】『悪魔城ドラキュラ ベスト』。コナミのゲームミュージックはこのサントラを抜きには語れない

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ゲームミュージックが数多く出た時代の1枚

時は1980年代。ゲームミュージックのCDは各社、レーベルから数多く発売される時代でした。そんなときに発売されたのが『悪魔城ドラキュラ ベスト』です。
悪魔城ドラキュラ ベスト

■コナミの音楽は他と違う

当時、コナミのゲーム音楽は他メーカーと明らかに質が違いました。子供心にも何でだろう?って思ってました。それもそのはず、コナミのファミコンソフトには追加の音源チップが搭載されていたんです。

これ、ファミコンの音源+追加チップの音源で使える音数が3つ増えていたんですね。それにより、他メーカーでは出せない厚みのある音色を実現してました。

そして、コナミの最高傑作に挙げる人も多いのが悪魔城ドラキュラシリーズの曲です。

このCDに入っているのは

  • 悪魔城ドラキュラ(ディスクシステム)
  • ドラキュラ2 呪いの封印(ディスクシステム)
  • 悪魔城伝説(ファミコン)

の3本です。どれも名曲揃いなんですが、圧倒的なのは3本目でした。

■悪魔城伝説は何千回聴いても飽きない

どれもゲームミュージックとして完成された域に達している中、特におしょ~が腐るほど聴いたのが『悪魔城伝説』の曲です。

1989年に発売されたこのソフトにはコナミ渾身の音源チップ、VRCⅥが初めて搭載されたゲームでゲーム中の曲がすべておっそろしいクオリティの出来でした。
VRCⅥ
VRCⅣ(悪魔城伝説)
↑これがVRCⅥ

ICから生産できたコナミだからこそ実装できた追加音源チップです。

よく名盤と呼ばれるアルバムは捨て曲が無い、と言われることがあります。ホントそんな感じで、ゲーム中の全曲が名曲なんですよ。

今、改めて聴きながらこの文書いてるんですが、いまだに鳥肌立ちますね。23年前に作られた曲としては驚異的なほどのクオリティです。『Beginning』とか開始1秒で鳥肌立ちますし。音源チップの威力もさることながら曲としてそもそもプレイする人が夢中になれる、何回も聴きたくなる風に仕上げられています。圧倒的です。

これからもゲームミュージック史に残る名盤としてこのアルバムは語り継がれる1枚です。他にヘビメタアレンジ版とかあるんですがそれはまた別の機会に!(*´∀`)

■曲目(リスト)

1. 遥かなる凱旋(Beginning)(アレンジ・ヴァージョン)〈悪魔城伝説〉
2. 血の涙(アレンジ・ヴァージョン) 〈ドラキュラ2〉
3. 決死の対戦:Destiny(分岐BGM)~Clockwork(時計台ステージ)~Mad Forest(森ステージ)~Anxiety(幽霊船ステージ)
4. ラルフ危機!:Rising(塔ステージ)~Stream(水道橋ステージ)~Game Over(ゲーム・オーバー)
5. 暗黒と緊迫:Dead Beat(沼地ステージ)~Nightmare(地下道ステージ)~Encounter(メンバー参入デモBGM)
6. 地下からの脱出:Aquarius(水没都市ステージ)~Pressure(水没都市の脱出)
7. エンディング:Evergreen(エンディング・ストーリー)~Flash Back(エンディング・名場面集) 〈ドラキュラ2〉
8. Message of Darkness(ネーミングBGM)
9. Within these Castle Walls(城BGM)
10. Bloody Tears(昼の道BGM)
11. The Silence of the Daylight(昼の街BGM)
12. Dwelling of Doom(館BGM)
13. Monster Dance(夜のBGM)
14. Last Boss(最終ボスBGM)
15. Game Over(ゲーム・オーバー)
16. A Requiem(エンディング) 〈悪魔城ドラキュラ〉
17. Underground(ネーミングBGM)
18. Prologue(スタート・BGM)
19. Vampire Killer(城内潜入BGM)
20. Starker(塔BGM)
21. Wicked Child(屋外BGM)
22. Walking on the Edge(地下BGM)
23. Heart of Fire(ドラキュラ城本館BGM)
24. Out of Time(時計台BGM)
25. Nothing to Lose(最終ステージBGM)
26. Poison Mind(ボスBGM)
27. Black Night(最終ボスBGM)
28. Voyager(エンディング)
29. The Silence of the Daylight(Town Stage BGM)(NESヴァージョン)
30. Bloody Tears(Street-day time-Stage BGM)(NESヴァージョン)
31. A Requiem(Ending BGM)(NESヴァージョン)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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