日本一ソフトウェアの新作ホラーゲーム
先日発売されたVITAソフト『夜廻』。さっそく遊んでみました!
飼い犬を連れて散歩に出た少女が、とある出来事で飼い犬とはぐれてしまいます。家に帰るとおねえちゃんも犬を探しに出ていき、それを追いかけた少女はまたとある出来事ではぐれてしまい、おねえちゃんと犬を探しに行くというシンプルな物語。
今では珍しい2Dグラフィック。音楽は一切ありません。少女の歩いたり走ったりする音や、ひぐらしの鳴く声、川の流れる音や自販機の発する高周波ノイズなど、現実に耳にするようなリアルな効果音が探索を彩ります。
夜の街に潜む『お化け』に追いつかれたら終わり
夜の街には、さまざまな『お化け』が徘徊しています。
これらに対抗する手段を、少女はいっさい持っていません。
普通のゲームなら攻撃して倒すとかあるのですが、夜廻ではその手段が存在しないのです。やり過ごすか、石ころを投げて気を引いてるうちに走り抜けるとか、とにかくこれらの『お化け』から逃げないといけません。
もし、追いつかれてしまうと…
THE END。血しぶきとともにゲームオーバーです。
基本的には走って逃げるのですが、近くに『お化け』がいる場合、心臓がドキドキと鼓動を打ち、スタミナゲージ的なものの減りが異様に速くなります。また、少女の走るスピードより速い『お化け』がいたりするので、その場合はただ逃げるだけでは追いつかれてしまいます。
そんなときは、近くの植え込みや看板などに隠れることができます。このとき、敵は赤い霧のようなもので表現され、おおよその位置しかわからなくなります。『お化け』が近くに来れば来るほど心臓の鼓動音が速くなる演出はプレイヤー心理とリンクして素晴らしい恐怖効果を発揮しますね。
基本的に探索場所はノーヒント
街のどこを探索するかは基本的にプレイヤーの自由です。序盤からかなり広範囲にわたって探索できるのは利点な反面、どこに行ったらいいか迷う人もいるでしょう。鍵となるアイテムも道端に転がっているので、運が良ければサクッと入手できますが、どこにあるのか見つからず困る場合もあるんじゃないかなと。この辺は親切なゲームとはいえません。
また、『お化け』に追いつかれたら即死亡という緊張感は想像以上のプレッシャーです。
心臓の鼓動音(お化けとの距離にしたがって鼓動の速さが変化)が鳴り、廻りを懐中電灯で照らしたとき、得体のしれない『お化け』が見えたときの恐怖は尋常じゃありません。おしょ~はいい歳こいて鳥肌立ちまくりで、体温すら下がったんじゃないか?ってぐらい体が冷えました…。
『お化け』はときに理不尽なスピードや不意打ちでプレイヤーを襲ってきたりします。また、キーアイテムを探したりするのも探索を重ねないといけません。やることも各所を探索することが続き、多彩ではないため賛否両論あるでしょう。
ただ、個人的にはめっちゃ好きです。
雰囲気が最高なんですよね。どこか懐かしい街並みは超魅力的ですし、あえて音楽を流さず、足音や効果音、お化けの発する音のみにしていたり、懐中電灯で照らせる範囲も絶妙。子供のころに感じた夜に対する言い知れぬ恐怖を本作で再び感じることができました。
2015/10/30現在は品薄だそうですが、個人的にはぜひ手に入れて遊んで欲しい1本です。3D全盛の現代、ゲームは発想しだいでまだまだいろいろな魅力が出せるんだな、と再確認できました(*´∀`)
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