コナミ黄金期に発売された和風アクションRPG
時は1987年。
ファミコンが爆発的に普及してきて、いろいろな名作ゲームが発売されていた時代に発売された『月風魔伝(げつふうまでん)』。
おしょ~はCMを見て面白そう!って思って買いに行きました。
和風でアクションRPGというのは他になかなかなかったように思います。上のようなマップを行ったり来たりしていくシステムで、敵と戦っていくうちに攻撃力が増えていったり、いろいろなアイテムを手に入れて攻撃が強化されたりとどんどん先に進みたくなる仕組みになってました。
世界観はドラクエやファイナルファンタジーなどで幻想世界に慣れていた自分にとって新鮮そのものでした。出てくる敵からアイテムなどに至るまで、徹底して和の雰囲気が色濃くでていたため、印象に残るものに仕上がっていましたね。
演出と音楽が秀逸!
このころはまだ拡張音源チップを搭載していなかったコナミのソフト。ただ、音楽は他のコナミの名作に勝るとも劣らない秀逸なものでした。フィールド曲からエンディングまで、全てが名曲と言って良い出来!
特にダンジョンの戦闘音楽(TVCMで使われていた曲)と、ラスボスの龍骨鬼戦。この2つは当時のコナミサウンドを色濃く反映している名曲です。特に龍骨鬼戦は個人的にコナミ歴代音楽でTOP10に入るぐらい大好きです(*´∀`)
また、演出面も印象的なものが多かったです。
オープニングで主人公の月風魔(げつ ふうま)が剣を剣を天に掲げるシーン。短いながら導入部としてはとても格好良く、プレイヤーのテンションを上げてくれる演出です。
また、各ボスを倒すと手に入る波動剣。その時の演出がまた素晴らしかったです。志半ばにして倒れた2人の兄が左右に一瞬映るのが子供心にすごく刺さりましたね。
エンディングでは逆で、月風魔の掲げた波動剣が分裂し、2人の兄の手に渡って空に帰っていくというのもいい演出でした。ファミコンの限られた容量で工夫した演出を施しており、当時のコナミの開発力の高さが伺えます。
源平討魔伝に影響を受けて製作
本作はナムコの名作『源平討魔伝』に影響を受けて作られたと、コナミの開発者が雑誌で明かしていました。
事実、類似点がかなりあるんですよね。
出てくるお婆さんのデザインが似通っていたり…
主人公が赤い長髪だったりと、まぁいろいろ似ています。今ならパクリだ!と大騒ぎになったかもしれません。ただ、昔は今よりもいろんな意味で権利面でアバウトでした。なので大きな問題にはならなかったと記憶しています。
何より、月風魔伝自体がものすごく面白かったんですよね。源平をモチーフにしているのは明白ながら、独自要素をしっかり盛り込み、別ゲームとして昇華していました。それもあってユーザーから高い評価を受ける結果につながりました。
今はスマホゲームで有名ゲームをまるまるパクるところが多数存在しています。その様子を見ると、もうちょっと本作のような独自要素というか、モチーフ元を超えるような気概を見せてくれればいいのになぁ、と感じます。
小説にせよ映画にせよ、元ネタや影響元があるものは数多くあります。それをパクリと言われて酷評されるか、そうでないかはやはり完成度によります。その意味で、月風魔伝は高い完成度ゆえにモチーフ元とは違った進化を遂げることができた成功例といえるでしょう(・ω・)
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