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【サントラレビュー No.050】『白詰草話 オリジナルサウンドトラック『Colors』』。透明な感覚のインストはゲーム音楽好きなら絶対聞くべき大名曲。

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大槍葦人氏が立ち上げたブランド、Little Witchの処女作『白詰草話』のサウンドトラック

イラストレーターとして活動している大槍葦人氏。繊細な色使いと儚げな少女を巧みに描くことで人気を獲得している方です。

 

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氏が以前に立ち上げていた美少女ゲームブランド『LittleWitch』の初作品『白詰草話』。そのサントラCDがこちらとなります。ゲーム自体もFFDと呼ばれる、今までにない演出システムを用いて好評でした。しかしそれ以上にサントラのデキは秀逸です。

 

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ヒロイン3人のシルエットが印象的なディスク面。コストを抑えつつデザイン性を両立させていて良い仕上がりですね(*´∀`)

 

『透明な感覚 -instrumental-』の衝撃

全部で3枚組のこのサントラで紹介したいのは、なんと言っても代表曲である『透明な感覚 -instrumental-』。タイトル画面で流れるこの曲、ボーカル曲のインストバージョンなのですが、ボーカル無しのほうが人気が高いという異色の曲。

 

ピアノとアコギの絡み合いで、ここまで繊細な曲な曲を作れるのか! と当時ものすごく衝撃を受けた覚えがあります。あまりに衝撃過ぎて、ずーっとタイトル画面に戻しては聴いていましたね。ぶっちゃけ、この曲が気に入ったら買いです。それぐらい自分にとっては価値があります。

 

DISK2は、すばらしい日常曲のオンパレード

本サントラの2枚目には日常曲が収録されていますが、かなり素晴らしいものが多いです。

ヒロイン3人の曲『沙友のテーマ』『エマのテーマ』『透花のテーマ』や『Holiday』『儚唄』『廻』などなど…。派手な旋律ではありませんが、逆に何度でも聴きたくなる、耳に心地よい曲が多数あります。そのため仕事中にリラックスしたいときにかけることが多いです。

 


▲のんびり昼寝するときとかに聴きたい『儚唄』。作曲者の方が生演奏のような打ち込みを意識していることもあり、なめらかで優しい旋律を奏でてくれます。

日常曲って実はかなり作るのが難しいと自分は思ってます。派手になって、テキストより目立ってもダメだし、逆に存在感が薄すぎてもダメ。物語を引き立てる隠し味的な要素としてのバランスが必要です。本サントラのDISK2は、その難しい日常曲というジャンルで最高レベルの出来を誇っています。

 

本サントラが出たのは2003年。今はちょっとプレミアがついているので、手に入れるためにはそこそこの金額を出さないと厳しい状況です。LittleWitch自体のブランドも休止しているため、再販なども難しいでしょう。もう10年以上前のサントラのため、時間が経てば経つほど入手は困難になるはず。もし調べて気に入った曲があるなら、手に入れておくことを強くオススメします。

 

ぶっちゃけ、前述の『透明な感覚 -instrumental-』だけのために買っても後悔しないと思いますよ(*´∀`)

 

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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