ひさしぶりに野球を観ました
楽天vs巨人の日本シリーズ、マー君こと田中将大投手が登板でした。昨シーズンから30連勝中なのと、来期はメジャーリーグへ行くかもしれないということで、投げる姿を見るのは日本で最後かもしれません。残念ながら結果は負けてしまいましたが、9回を完投したその気迫は鬼気迫るものがありました。
昔はTV全盛時代で、ゴールデンタイムに野球が当たり前のように放送していました。そのため、当時の男子小学生はけっこう野球のことを知っていたんですね。そして、ファミコンもまた全盛時代となった1986年、綺羅星の如く発売された野球ゲームがありました。
野球ゲームの大定番の始まり
当時のファミコン少年にとって、とにかくどの家でも観た印象的なパッケージではないでしょうか。初めて発売されたのは1986年。そこから2011年までシリーズが続くという長寿シリーズとなりました。
タイトル画面。電源やリセットボタンを押した時に鳴る「カカン!」というバッティング時の音が今でも耳に残ってます。
前年にスーパーマリオブラザーズが発売され、爆発的ヒットを飛ばしていたファミコンですが、ファミスタが出るまでに出ていた野球ゲームは任天堂の『ベースボール』のみ。選手の名前が無かったり、守備がオートだったりと地味に不満点がありました。それをすべて払拭したのが本作でした。
実名選手が使えた
先発決定画面。まず、こうやって選手の実名が入っているのが画期的でした。しかも先発投手を自分で選べるなど、自由度もベースボールとは比べものにならないほど進化していました。
ちなみに画面の左側は巨人なのですが、当時を支えたピッチャーが揃っています。「えがわ」「まきはら」「かとり」「すみ」…江川のカーブは恐ろしく曲がりましたし、鹿取と角、左右の抑えは短いイニングならまず打てない、というレベルでした。
ただ、実は当時日本野球機構などに許可を得ていないで実名を使っていたんですねコレ。後から許可を得て正式に使えるようになりましたが、当時のゲーム製作はそこまで意識している時代ではなかったことがこの件から伺えます。
子供としてはそんな事情は知らないので実名だったのはホントに嬉しかったですね(*´∀`)
シンプルながら野球の熱さが凝縮
そしてきました投球画面!
見下ろし型ですが、ちょっと俯瞰というか斜めになっている立体感。投手は左右の投げ分け、速い球、遅い球、そしてフォークボール(使える選手のみ)で打者に挑めました。そして打者が出来るのは振るか途中でバットを止めてのバントのみ。パワプロやプロスピのような立体感はありませんが、単純ゆえに熱い勝負がくりひろげられました。
べースギリギリの外角に投げて、そこからボールにするかストライクにするかが定番の投げ方。時には速球で内角をえぐるのも効果的でしたが、読まれると手痛い一発を浴びたりすることも。プレイヤー同士の読み合いが熱かったです!
「マジかよ3ボールから外してくるかよ!」
「うわ、フォークが落ちなかった…ショック…」(投手が疲れてくると、フォークが落ちないことがある)
守備も自分で操作
投球画面でバッターが打つと、守備画面に切り替わるんですが、この瞬間から守備選手を自分で動かす必要がありました。しかも、打球によっては切り替わった瞬間から動かし始めないと間に合わないということがあります。
しかし面白いもので、最初は全然打球感がつかめなかったのが、ずーっと遊んでるとバッターが打った瞬間に「あそこだ!」と感覚的にすぐわかるようになってるんですね。ギリギリのところを取ったときには相手の悔しそうな顔をニヤニヤしながら見ていました(*´∀`)
投げる方向やボールを持ちながら各塁に進むこともできた反面、足の速い選手にかき回されて進塁される、なんてこともありました。ベースボールに比べ、守備面でも格段に進化していましたね。
ナムコの開発力の高さを知ることができる1本
人気シリーズだったものの、サッカーの台頭などで野球人気が全盛時から下がってきたり、同じシステムが続いたこともあって、今では家庭用からオンラインゲームへとその場所を移しています。
しかし、自由度の高さ、プレイヤー同士の駆け引きなど本作が野球ゲームをひとつの完成形に持っていったのは間違いありません。1986年のゲームにもかかわらず、今でも対戦するとメチャメチャ熱く対戦できる高いクオリティは、当時のナムコの開発力の高さ、それを如実に表していると言えます。
野球ゲームの道を切り開いた貢献度は他のどの野球ゲームよりも高い1本だと思います(・ω・)
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