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自分の価値観、好みを決定づけたRPG『ファンタシースター2 還らざる時の終わりに』 後編

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最初のイベント、正解発表

それでは、正解を発表します。画像中の文章によく注目してください。

 
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答え:
『おっさんは娘のティムと気がつかずに彼女を斬殺。後悔の念にかられたおっさんは、ティムの遺体と共に爆弾で自爆』

( ゚д゚)

 
(゚д゚)

 
( ゚д゚)

…正解者の方、いらっしゃったでしょうかー

 
 
これ、嘘でもなんでもなく正真正銘、ファンタシースター2の最初のイベントです。

普通のRPGなら
「お父さん!」
「ティム!お父さんが悪かった。これからは罪を償うために…」

なところですよ。それがなんでこんなことに。当時これを味わったときは頭をハンマーで殴られたような衝撃でした。おそらく二人仲直りして罪をつぐなうんだろうなぁとばかり思ってたので。

■まだまだ続く悲劇的な展開

本作の恐ろしいところは『この悲劇的なイベントはファンタシースター2においてまだ序章にすぎない』んです(;´Д`)

※ここからエンディングまでネタバレあり! もし興味があって遊ぼうと思ってる人はこの先はみないでください

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これ、ヒロインの『ネイ』という娘です。人間とモンスターののハーフで、迫害されていたところを主人公に助けられました。本作のヒロインです。

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で、最初の仲間として共に闘っていくわけですが、物語の中盤、自分のオリジナルである『ネイ・ファースト』と闘うことに。全力を尽くすのですが…彼女1人では太刀打ちできず

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死にます。

そして、蘇生させるべく生き返らせる街の設備に行ったときに告げられる言葉が「細胞がボロボロで再生できない」という残酷なもの。

あのね、1989年発売ですよ。ヒロインが死ぬことで有名なRPG、FF7の発売は1997年。そこから8年も前に、ヒロインを物語の途中で殺してしまうゲームがあったんです…(;´Д`)

これ以降、ネイはパーティからいなくなり、エンディングを含め一切登場しません。生き返ることももちろん無し。序盤のティムイベントがジャブならこのネイ死亡は右ストレート。プレイヤーの心をどん底まで叩きのめします。

■エンディングも類を見ない暗いもの

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主人公たちはさまざまな冒険を経て、最後、全てを裏で操っていた機械、マザーブレインを倒すことに成功します。マザーブレインが統括していた気象管理システムやプラントなどはすべて役に立たなくなりますが自分たちで切り開く未来が待っている…

というエンディングになると思いきやマザーブレインの奥になにやら部屋が。

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マザーブレインを作ったのはこの民族たちだったんですね。

自分たちの星が資源枯渇や戦争で住めない星になってしまったため宇宙船で旅することに。そして見つけたアルゴル太陽系に目を付け、乗っ取りを謀るべくマザーブレインを作り人々をコントロールしていたのです。

友好ではなく、謀略によりアルゴル太陽系自体を盗もうとしていた許されざるべきこの民族。彼らの正体は…

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地球人。

本作の中で、一番性根が腐っていた本物の悪が地球人だとは夢にも思いませんでした。

それまでのRPGではラスボスって、悪魔だったり竜だったり幻想の中の悪いやつばかりでした。でも本作では地球を破壊し宇宙に飛び出し、幸せに反映している他の惑星を見つけ、奪い取ろうとしている巨悪が自分たち地球人だった。これは本当にショックでした。

序盤からエンディングまでこの救いの無いシナリオは思春期のおしょ~にとってものすごく心に刺さったんですね。

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闘いを挑んだ主人公たちのその後は明かされずプレイヤーの想像にゆだねています。サブタイトルの『還らざる時の終わりに』という意味がここでわかるわけです。

で、考えるんですが本作ではエンディングを迎えても取り戻せないもの、失ってしまったものがあまりにも多すぎます。

・妹のような存在だったネイは生き返らない
・3つあった惑星の1つは爆発し、元に戻らず大混乱のまま
・生活をマザーブレインによって管理されていた。しかし破壊されたことで厳しい生活が待っている

ハッピーか、アンハッピーかというと明らかにアンハッピーな最後です。ドラクエのように目的を達成した高揚感はみじんも無くただ心の中にぽっかりと穴が空いたような感覚でした。

取り返したいけど、絶対に取り戻せない…。後悔やこうなれば良かったのに、という想いは、喜びや感動を超える刺さりかたをします。後ろ向きの感情だから、心に刺さって抜けないんだということが初めてわかったゲームでした。

だからこそ、おしょ~のその後の人生で本作のような、ハッピーエンドでない物語に惹かれていったんだろうなって思います。

個人的にはゲーム歴35年の中でRPGにおけるシナリオNo.1のゲーム。おしょ~の魂に刺さったまま一生抜けない1本です。

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おしょ~
1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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