ゲーム小売に勤めて9年半が過ぎました
うーん、我ながらもうかなり経ってますね(*´∀`)
おしょ~はPAOという、東京の西多摩地方にあるゲーム専門店に勤めています。PAOに勤めて9年半、いろいろなゲームが発売しました。確か初出勤3日後にPS2のウイイレ8が発売されてお祭り騒ぎだったりとか(当時はウイイレが100万本以上売れる時代)、たくさん想い出があります。
そんなゲーム屋生活で記憶に残る『これは売った!』というゲームがあります。約10年の中でほぼノータイムで名前が出てくるそのゲーム。その名前は…の前に、ちょっと説明しておきたいポイントがあります。それは…
『売れた』と『売った』の違い
この2つ、似ているようで実はかなり違います。具体的には…
『売れた』
→普通にタイトルが売れることを指します。基本的にはビッグタイトルですね。極論、何もしなくても知名度が高いので売れていく状態のことです。
『売った』
→これは自分たちの手腕が発揮されたときです。シェア(全国の売上本数に対して、自分たちのお店が売った割合)が通常よりも高くなります。
さて、『売った』と思えるタイトルが約10年の間にいくつもあります。その中でもダントツで売った!という結果が出ているゲームがあるんです。それはPS2の…
通常のシェアのなんと3倍
3倍ってどのくらいすごいかというと、自分が勤めての9年半の間に『一度』しか経験したことがありません。それぐらい、PAO全店を挙げて力を入れて『売った!』タイトルでした。
喧嘩番長は今ではスパイクの定番となったシリーズです。ただ、1の発売のときは世間の人が誰も知らないタイトルでした。
代表的なシステムに『メンチビーム』があります。相手と喧嘩の前にはこのメンチビームでメンチ(ガンを付ける)を切って、というものでした。
これって今でこそわかりますよね。ただ、知らない人にとってはこの画面を見ても、どういったものなのか、さっぱりわかりません。「ビームで敵を倒すの? なんかつまんなそう…」みたいに思った人もいたはずです。
それを当時、お店で1つ1つ丁寧に伝えていったんですね。最初は予約がぜんぜん入りませんでした。しかし、じょじょにお客さんの中でゲーム内容がわかってくると、予約が入るようになりました。
結果、予約は予想を遙かに超えて、オリジナルタイトルとしては破格の売り上げ本数になりました。スパイクさんの10万本達成の記念会に、商品課の人がお呼ばれして記念品をもらったぐらいのレベルでした。
ゲーム専門店のあるべき姿
『ゲームを売るプロ』であるわけですから、当然ゲームのことについての知識はもちろん、面白い、知られていないタイトルを掘り起こして世の中に伝えて売っていく。これが専門店の役割の1つです。
今はソーシャルメディアが発達して、個人が発信ができるようになりました。ネット通販も不朽して、レビューを参考にして買う人も増えています。
ただ、やはりお店で直接ゲームを見て、コメントPOPや直接話して伝えられる実店舗の魅力は今の時代でもあると信じています。実際に足を運んでくれるお客さんがいます。
「何か面白いタイトルないかな?」って思ったとき、「あそこに行けば何か見つかるだろ」って感じてもらえるかどうか? それがこれからの時代に専門店が生き残れる唯一の道でしょう。
喧嘩番長のようなシェアがとれる=面白いゲームとの出会いを演出することができた、という証拠なので、これからも毎日、頑張って行きたいですね(*´∀`)
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