グラブルのガチャ問題
人気スマホゲーム『グランブルーファンタジー』。
そこで実装されたキャラ『アンチラ』が、出現率UPと謳われているのにもかかわらず、他のレアキャラより確率が絞られているのでは? というもの。
ニコニコ生放送ではこのキャラが出るまでガチャを2276連(68万2800円)回した人もいるそうです。
そこまでお金が使えるのも凄いですが、そもそもこれらのカードでどのくらいの確率で出るのか気になったので自分なりに調べてみました。
出したいレアが確率通りになるには、400倍の試行が必要
グラブルにかぎらず、ガチャ形式でカードを引かせるものに関してはレアリティ別に出る確率が明示されています。
グラブルのガチャでは
・SSレア:3%
・Sレア:15%
・レア:82%
となっています。
SSレアの中にも種類が複数あり
・SSレア 武器:65種類(内、9種類が出現率UP)
・SSレア 召喚:30種類
こんな感じです。
つまり、お目当てのSSレアを引くためには、3%の壁を突破ししたあと、そこからさらに95種類の振り分けに勝たないといけません。
出現率UPとなっているSSレアもありますが、今回はすべてのSSレアの確率が同じと仮定して純粋に3%を95で割ってみました。そうして出た数字は…
0.00031578947%(四捨五入すると0.00032%)。
つまり
ガチャ10000回に対し3.2回(約3125回に1回)
です。
グラブルの場合はアンチラの出るガチャはSSレア確率が2倍&排出率UPになっていたそうですが、SSレアごとに確率に差がつけられているのは容易に想像がつきます。
しかし確率を収束させるには出したいレアの出現率に対し、400倍以上試行を重ねる必要があります(これだと95%の割合で10%誤差内に収まる)。
そのため、1000分の1をさらに下回る確率であれば、少なくともその400倍(40万回)回さないと設定された確率には収束しません。なので10連1発で引き当てる人もいれば、2000回以上回さないと出ない人などムラが出るのは当たり前と言えば当たり前。なので今回の問題は確率のブレだと言うこともできるでしょう。
ただそもそも、ゲームでここまでお金を使わせる仕組み自体それどうなのよ? と思います。
ガチャで出るキャラやカード別の確率を明記する
ソーシャルゲームのガチャに関しては
すべてのカード(キャラ)の出る確率を明記する
方向性で行ったほうが絶対良いはずです。
出る確率が低いことがわかったらガチャ回さなくなるんじゃ?と思うかもしれません。ただ、それでも回す人は回すと思いますし、逆に確率が明確に出ることで安心感も出るでしょう。ログインなどでもらえる石を溜めてコツコツ回す人にも、確率がいくつだから○○回まで回せば出そう的なモチベーションにもつながります。
確率をいじっているのでは?という見方に対しても確率を明示することでメーカー側も下手なことはできないですしね。
何より、スマホゲームは過去にコンプガチャ問題でも騒動を引き起こしています。ユーザーにお金を使わせるビジネスモデルですし、このあたりでしっかり線引というかガイドラインを業界内で自主的に設定しないとまた一騒動あってもおかしくありません。
今の状態は大当たり確率のわからないパチンコを打っているようなもの、と例えるとその異常さがわかると思います。
あ、ちなみにグラブルはちょっと遊んでみました。キャラを集めるごとにキャラごとのエピソードが楽しめるのは良い反面、集められないとそのストーリーを味わえないんだよなぁ…と思ったり。ゲームシステムも根本部分が一般的なスマホゲームと変わらないのも微妙に感じました。
絵はすごく魅力的で、ボイス入りのストーリーもかなり力が入っているのはわかります。やはりゲームそのものの面白さが感じられないと続けるのは自分にとってキツイですね。
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