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コンシューマゲーム

メーカーの『黒歴史』を掘り起こす! Vol.1 スクウェア編(1986年 水晶の龍)

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黒歴史。それは隠したい事実…ッ!

独断と偏見により各ゲームメーカーの黒歴史を掘り起こす企画
第一弾に選ばれたのは…スクウェア!(現スクウェア・エニックス)

和製RPGの代表作ファイナルファンタジーを生み出した、知名度バツグンのゲームメーカーです。でも、FFが出るまでのスクウェアってけっこーアレなゲームがあったりしました。

そんな中からおしょ~的に思い出深い1本『水晶の龍(すいしょうのドラゴン)』を取り上げたいと思います。


1986年にファミコンのディスクシステムが発売されたあと、新規メーカーが次々と参戦してきました。発売当初はソフトがそれほど多くなくディスクの新作、というだけで注目されていました。

 

おしょ~もディスクシステムを手に入れてゼルダの伝説、謎の村雨城、メトロイド、悪魔城ドラキュラと数々の名作を遊んでいた日々でした。そして年末、何かゲームはないがーと探していたところ、目に付いたのが本作。

当時のチラシです。ここに書かれていたイメージイラストは非常にキャッチーでした。ちょっと拡大してみましょう。


80年代テイスト全開ですね(;´Д`)
左上の青いロングヘアー&赤いスカートの女の子がヒロインのシンシア。当時10才ながら、おしょ~にはオタクの道が開かれていたようです。

 

■目パチ、口パクをファミコンではじめて採用

当時はそのゲームへのイメージで買う、買わないを決定することが多々あった時代でした。そして、本作のTVCM。このころとしてはメチャメチャインパクトがありました。

 

▲当時のCMです。 目パチもきっちり見られますね。

大きなグラフィック、アニメーションするグラフィック、 そしてシンシアの可愛さ。 それらが15秒の間にぎっしり詰まっていたので おおっ!と視聴者に思わせるには十分でした。

アドベンチャーゲームは ポートピア連続殺人事件 などで経験済みでしたが、ここまでグラフィックに力が入っていたファミコンゲームは当時存在しなかったと思います。

目パチ(グラフィックの目がパチパチするヤツ)や 口パクは確かファミコンで初めて搭載されたはず。 当時としては本当に画期的ですごかったんですよ。


CMやタイトルにもある水晶の龍。フラグを立てないと宇宙空間で襲われて 惑星に不時着、というコンボが延々と続きます。

 

コマンドを選択しつつ、グラフィック上でどこを調べるとか選択できた部分も、当時としてはかなり新しかったです。ただ、グラフィックに力を入れすぎたあまり アドベンチャーゲームとしては かなり短い作りに…(;´Д`)

 
主要登場人物は主人公、シンシア、 そしてこの謎の美女ユージン。この3人だけしか覚えてません。 ていうか他に名前のある人出てきたっけ?

 

 

■メーカーが意図しない騒ぎの発端はファミマガから

そのため、ゲームとしての満足度はあまり高くありませんでした。 おしょ~もすぐクリアして書き換えてしまいました。 これだけなら黒歴史には ならなかったのですが、とある一件で本作はとてつもなく黒歴史化します。


本作のヒロイン、シンシア。 この助けを求めるグラフィックは本作を代表する1枚です。 このシーンでシンシアの手を見ると…

 

野球拳ができる

という裏技が雑誌『ファミリーコンピュータマガジン』で
紹介されたんです。ようは服をドンドン脱がせていくことが
できるんです。これは当時の小学生には 刺激が強すぎる裏技。

この情報が発覚してから お店の在庫はなくなり、書き換えの数も 激増したそうです。 そんなに野球拳で服を脱がせたいヤツらがいたのも驚きですが実はこの技

ウソ技

だったんです。

当時、ファミマガは 情報のコピーを防ぐために編集者が考えたウソの技を雑誌に掲載していました。野球拳も編集者が考えたウソだったので実際のゲームでできるワケがありません。

でもメーカーはもちろん、絵を担当した人のところまで問い合わせがあったぐらい反響があったそうです。これはおそらく一番有名なウソ技じゃないでしょうか。おしょ~も見事にダマされました(;´Д`)

このウソ技により 水晶の龍=野球拳というイメージが結びつくことに…。 コンピュータアニメを初めて採用した、 記念すべきアドベンチャーゲームですが この野球拳のおかげでどうしようもなく 黒歴史化しちゃって今に至ります。

スクエニのホームページにはさすがに無いかなーと思って調べてみたら、一応ページは存在しました。ですが、野球拳について言及されているはずもなく。スクエニとしてはそっとしておいて欲しい ゲームの1つだと思います。

 

『メーカーの黒歴史を掘り起こしてみよう!』 初回なのでちょーっと長かったですが 最後まで読んでくれてありがとうございました。 いつになるかわかりませんが、また次回の黒歴史をお楽しみにー!(´∀`)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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