ディスクシステム第一弾
1986年。
ファミコンの周辺機器として登場したディスクシステム。その第一弾ゲームとして発売されたのが『ゼルダの伝説』です。
それまでのカセットと違い『ディスクカード』を使用したゲームであり、当時のファミコン少年たちはその未来感に胸をときめかせたものです。
ディスクシステムの本体価格は15,000円。ファミコン本体とほぼ同額でしたが登場時から売れまくり。おしょ~も親にねだって買ってもらったのですが、町のおもちゃ屋さんには1台ずつしか入荷せず、入荷待ちとかでやきもきした想い出があります。
新ハードの第一弾ともなればハードルはかなり上がっています。そのハードルをピョーンといともかんたんに飛び越えていったのが『ゼルダの伝説』だったのです。
探索する楽しさを教えてくれる
メニュー画面で名前を登録しゲームを始めると下の画面に。
説明は一切無し。不親切なように思えますが、画面にポツンとある黒い穴。これ、気になりますよね?
この穴に入ると…
見知らぬおじいさんがソード(剣)を与えてくれます。この剣を持ってからが冒険の始まり!
どこへ行けばいい、とかマップ上で目印が、とかはほとんどありません。自分で自由に思ったところへ冒険していくゲームシステムでした。
これが本当に楽しくて。
特定アイテムが必要なダンジョン以外、基本的にどこへでも進めました。そのため、今で言うところのオープンワールドゲームな楽しみ方ができたんです。
進めていくにつれ、いろいろなアイテムが手に入ります。これを使って新しいルート開拓やダンジョンに行けるようになるんですね。これがまたワクワク感を持続させる役割を持っていました。
左にポツンとある岩。見るからに怪しいですよね。パワーブレスレットというアイテムを手に入れると押せるようになり、階段が隠れていました。
最初からいろいろな場所を旅できるため、あれ?ここなんかありそうだぞ、とかを子供でも知識として蓄積できました。そして新しいアイテムを手に入れたら「あっ、あそこで使えるかも?」と思って前に訪れた場所へ行き、試してみる。この繰り返しが探究心を刺激。探索するってこんなに楽しいんだ!と教えてくれたゲームでした。
ダンジョンの敵もいろいろな特徴を持ち、難易度もちょうどよい感じに調整されています。中にはコントローラ2P側のマイクを使うと楽に倒せる敵がいるなど遊び心も満載!
▲デスマウンテンの眼鏡岩。ラストダンジョンの入り口があり、当時のプレイヤーにとってテンションが上がるシーンです。
クリアした後は難易度向上、ダンジョンの入口などが変更されている裏ゼルダも楽しめました。ディスクシステム第一弾にして、最高傑作に挙げる人も多いです。
ブレスオブザワイルドは初代を意識
3月3日に登場する任天堂の新ハード『Nintendo Switch』。
Switch本体と同時発売する『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』は、初代ゼルダの伝説をかなり意識した作りになっています。
商談会でブレスオブザワイルドをプレイしたとき、営業さんが初代を意識した作りになっているという話を聞きました。また、実際にプレイしてみても、オープンワールドであることを実感できる作りでした。
昔と違い、近年はレールの上を親切に歩かせてくれる国産ゲームがとても多くなりました。ゲームのプレイ時間自体が他のもの(スマホ、動画など)に取られることもあり、昔のようなじっくり探索して何十時間も遊ぶ、というゲームは時代に合っていないのかもしれません。
ただ、だからこそ探索する楽しみは貴重です。初代で感じたようなワクワク感が新作でも感じられればすごくうれしいですね。
ファミコン世代にとって、初代ゼルダの伝説は他のゲームとはまた違う、探索して発見する楽しさを存分に味あわせてくれた宝物のようなゲームです。
現在、WiiUか3DSのバーチャルコンソールでプレイすることができます。あ、個人的なオススメはWiiU版! なぜならディスクシステム版を再現しているからです(3DSはカセットの『ゼルダの伝説1』。カセット版はソードのビーム音や笛の音色が微妙に違う)。
1986年のゲームとは思えないほど出来が良いので、ブレスオブザワイルドをプレイする前や、プレイした後に遊んでみるのもいいでしょう!
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