いまだに聴くほどお気に入りの1枚
↑サントラ画像。ゲームに出てくる主人公の相棒、『白の書』が描かれています。
ニーアレプリカント&ゲシュタルトのサントラです。
ドラッグオンドラグーンの続編として設定されている本作の音楽はそれとはまったく違っています。柔らかな女性の歌声と壮大かつ寂しさを漂わせる旋律があると思えば、男性の力強い叫びを生かした雄々しいメロディ、そして子供の儚く純粋な歌声の曲が展開するなど人の『声』の美しさを最大限に感じられる曲が数多く入っています。
そのため、ゲーム音楽という感じはあまりせず静かな曲調のものを聴いていると精神的に癒やされるような感じです。
同じメロディの別バージョンが数多く入っているのが特徴
ただ、本作ではその静かな曲のメロディを使った激しい戦いの曲も入っているんですね。この同じ旋律を生かした別のバージョン、というものが本サントラには数多く入っています。たとえば、
・イニシエノウタ/デポル
・イニシエノウタ/ポポル
・イニシエノウタ/虚ロナ夢
という3曲は、どれも女性の凛とした歌声と静かな癒やしの音楽なのですが
・イニシエノウタ/運命
は前の3曲とはまったく違う迫力のある打楽器の響きがインパクト大の勇壮な戦闘曲に仕上がっています。
他にもオルゴール、ピアノ、重奏、弦という4つのバージョンがある曲も存在します。この同じ旋律を別バージョンとして聴かせる、って個人的にすごく好きなんですよね。
今までそういう手法で思い出すのが『空の軌跡』です。物語を通じてのテーマ曲が後半の戦闘で流れてきたときには鳥肌がたった覚えがあります。本作もそれと同等か、それ以上に染み渡る曲が揃っています。今、ヘッドホンで聴きながらこの文章を書いていますがやっぱり、ものすごく良いです。
レビューでも非常に高い評価
Amazonのレビューでもその評価は非常に高いです。
↑Amazonのレビュー。77件の評価中、★5つが72件、★4つが5件と圧倒的な高評価!
音楽単体としても圧倒的な完成度ですがゲームの素晴らしさもこの素晴らしい旋律をさらに高い次元に引き上げています。
ニーア自体、悲しみが心に刻まれる物語なので曲を聴くといろんな場面を思い出して涙腺が緩んでしまうんですが、想い出が音楽に作用してその人だけの感じ方に変わるのもゲームミュージックならではの良さですね。
死んだら棺桶に入れて欲しい1枚
自分が死んだら棺桶にはゲームとゲームのサントラを数多く入れて欲しい、って遺言を書くつもりなんですが、ゲームとセットで、このニーアのサントラCDは絶対に入れるように指定したいですね。それぐらい琴線に触れる名盤です。
ゲーム自体も、いまだに新品が売れて、中古の在庫は少ないです。つまり、買った人が売りたくないと思い手元に残しているということなので、もし未体験の人がいたらぜひ、ゲームから遊んでください。そして音楽が素晴らしいと思ったらこのサントラCDを手に入れて欲しいですね。おそらく、その人のゲーム史に残る名盤の1つとして君臨するでしょう。
▲ライナーノーツに描かれていたエミール。かわいい。
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