おしょ〜の激コアゲームライフ

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【サントラレビュー No.024】『ミュージック フロム ハイドライド3』。名作には名曲が寄り添う。

      2015/06/26

名作PCゲーム『ハイドライド3』のサントラ

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今は無き、T&Eソフト(ティーアンドイーソフト)という会社が製作したアクションRPG『ハイドライド3』。色鮮やかなフィールドや、昼、夕方、夜の時間変化や、食事、睡眠が必要だったり、所持物の重さの概念を盛り込んだ意欲作でした。

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意欲作、というと面白さは今ひとつな印象があるかもしれませんが、ハイドライド3は面白さも非常に高いレベルにありました。同じくPCゲームの名作として、今でも続くイースシリーズがありますが、それと同年に発売されているんですね。

ストーリーやビジュアル面を重視したイースと、システム面を重視したハイドライド3は対極的な作品でいしたが、互いに国内PCゲームの最先端を行っていたことは間違いありません。

イースシリーズは音楽面で高い評価を受けていますが、このハイドライド3もかなりの名曲が揃っています。

オリジナル14曲、アレンジ6曲の全20曲を収録

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イメージイラストが描かれたジャケット表面。本アルバムには全20曲が収録されており、アレンジ6曲は当時としてはかなり多かったですね。そして特筆すべきはなんといっても名曲の数々。

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1曲目の『Main Theme』のイントロは6秒ほどのメロディが繰り返されるものなのですが、その究極なまでに透きとおった旋律はそれだけで鳥肌がブワッと立つ圧倒的な力を誇ってます。

そしてここから続く流れが名曲揃いすぎて困ります。

『Theme of Production』
キャラクタークリエイト画面の音楽。ウィザードリィでいうところの訓練場の音楽ですが、洒落てるんですよ。音色の使い方にセンスが光っており、当時のキャラクリでの音楽としては最高レベルじゃないでしょうか。

『Fairyland』
外フィールドの音楽。個人的にハイドライド3を代表する曲だと思ってます。冒険している感じに加え、聞いてると心が沸き立ってきて楽しくなるのが素晴らしいです(*´∀`)

『Out of Freedom』
これまたお洒落。街の音楽なんですがこれほどお洒落な街の音楽はなかなかありません。イースは優しさ、がテーマでしたが、ハイドライド3の音楽は『お洒落』がテーマなんじゃないかというぐらい洒落てます。

『The Skyscraper』
訳すと摩天楼。全200階、天まで伸びるハーベルの塔の音楽です。これも本アルバムを語る上ではかかせない曲です。寂しさと孤独、塔の無情な冷たさが表現されている名曲。一時期狂ったようにこの曲ばかり聴いていたことがあります。

『Dragon!』
中盤の山場であるマッドドラゴンとの対決の音楽。始まって2秒でもう最高のテンションに持っていくメロディラインは本作で一番。短い時間でこれだけプレイヤーのテンションを上げられるゲームミュージックは希有ですね。

短いからこそ曲に無駄がない

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当時のゲームの容量もあったんでしょうが、黎明期のゲームミュージックは短い時間でループ曲がほとんどでした。そのため、作曲する方々はどれだけ印象的なフレーズを作り出せるかに苦心していたように思います。

そして本アルバムの1曲はは2ループでも1分ないものがほとんど。2分以上あるものはエンディングの1曲のみです。それだけ各曲が短いことがわかります。ただ、全然短く感じないんですよね。曲紹介で書いた『Dragon!』は曲の長さが38秒です。これだけ短いにもかかわらず、圧倒的な名曲度なんですね。他もそうです。

このアルバムを聴くと、耳に残るメロディは今も昔も『無駄がない』曲だぞ、と言われているように感じますね。

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▲古さを感じるCD盤面。当時はピクチャーレーベルはまだなく、この盤面のように単色でロゴや曲名など文字が書いてあるだけでした。

音色は古いながら、それ以外は完璧な1枚

T&Eソフトは今では解散してしまっていて存在しないため、ゲームミュージックとして再販されることはほぼ無いと思います。なので、価格的には当時の1.8倍近くまで上がっているみたいです(2013/11/03時点で5000円前後)

また、今の人が聴けば音色に古さを感じると思います。ですが、世界樹の迷宮などのFM音源バージョンなど、古いゲームの音色でもぜんぜんイケるよ!という人は一度手にとってもらえれば嬉しいです。

ゲームミュージックは当時プレイした想い出があるかないかで感じ方が大きく変わる曲ですが、ハイドライド3の場合、その想い出がなくてもおそらく大丈夫なんじゃないかな?1分に満たない曲に詰め込まれた印象的なメロディの数々は必ずや聴いたアナタを虜にしてくれると思います(*´∀`)

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▲ライナーノーツ。当時はこの白い折りたたんだ紙に、アレンジャーの言葉や楽譜が載っているのが一般的でした。イースもそうですね。

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▲ケースが傷ついていますが、発売されたのは1988年。

【ミュージック フロム ハイドライド3 曲目】
オリジナル・サントラ・バージョン
1.Main Theme
2.Theme of Production
3.Fairyland
4.Out of Freedom
5.O・M・I・S・E
6.The Skyscraper
7.Dragon!
8.Light Metal
9.Mysterious Dimension
10.Battle in the Splash Cave
11.Chaos Separater
12.Gayzac
13.Ending 1
14.Ending 2

スーパー・アレンジ・バージョン
15.Main Theme
16.Out of Freedom
17.The Skyscraper
18.Dragon!
19.Light Metal
20.Ending 1~2

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おしょ~
1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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