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『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にはかなわない』。東大の大学院にまで行った『ときど』氏がたどり着いた結論【ゲーム関連本レビュー その2】

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東大卒という異色の経歴を持つプロゲーマー『ときど』氏の初著書

読み終わりました!

いや、買ってよかったです本当。

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プロゲーマーとして格闘ゲームで活躍し、優勝回数は世界一という猛者『ときど』氏。偏差値76という麻布中学に入学し、日本最高学府の東大を卒業しているという異色の経歴の持ち主です。

彼が初めて書いた著書がこの『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にはかなわない』です。

カバーのすぐ裏にある内容紹介は以下の通り。ただ東大を出ただけでなく、在学中の研究で国際学会で評価されるという、恐ろしく頭の良い人です。

 

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◆生い立ちからゲームを好きになった理由、東大入学、挫折、そしてプロゲーマーに至った流れがこれ1冊でわかる

本書はときど氏の歩んできた人生の流れで記されています。なぜゲームに興味を持ったのか? いじめに合った経験や、逆に自分が意図せずに相手に嫌な思いをさせていたことに対して率直に書いていたり、東大の受験勉強中にもゲームを遊んでいたエピソードなど、赤裸々に語られているのが良いですね。なかなか自分のダメなところを全国レベルで発信できる人はあまりいないと思うので。

 

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氏の練習に対する姿勢は論理的で明快そのもの。PDCAサイクル(Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善))と同じ、というあたり仕事と同じですね。

ゲームで、勝てばいい、勝つために強いキャラを使って、強い戦法を押し付ければいい、という戦法を取っていた時代に比べ、最近はムダだと思われる行動もとるようになったことも書かれています。このあたりの心境の変化は見どころです。

 

◆印象に残った部分

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『成果を残せる人間と、そうでない人間の違いは何か』

『答えは情熱である』

 

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『未来のことなどわからない。それならば、役に立たない論理など脇に置いて、面白そうなほうを選べばいいではないか』

 

おしょ~の上司も常々『面白い』ということを判断の基準にしています。やっぱり、一度しかない人生だから、我慢して苦しく生きるより、自分の興味のある分野、好きなことに邁進していくと幸せになれるのかなと。

幸せの形は人それぞれなので、苦しくて辛いのが仕事だ、人生だ、という人もいるでしょう。仕事とプライベートを完全に分けてプライベートで人生を謳歌する人もいるでしょう。でも、仕事でもプライベートでも楽しんで行きられれば、そのほうが良いよね、ということを改めて気づかせてもらいました。

本書は学生の人が読むと、学生時代には気づきづらい部分を発見することができるはずです。東大に行ってまで、プロゲーマーというこの先どうなるかわからない道を選択したときど氏だからこそ、書いてある言葉の1つ1つに重みが感じられます。

生きているだけで幸せだし、一度しかない人生だから自分の心が本当にやりたいと思うことを突き詰めていく。すべての人がそれをできるわけではないですが、まだ学生ならたくさんの可能性、選択肢があります。その視野を広げるためにも、本書は読んでおくべきでしょう。

ウメハラ氏の本と合わせて読むと、2人の考え方が似通っていたり、違う部分もあったりしてより面白く読めるのでオススメです(*´∀`)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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